脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

睡眠とリハビリ

1.睡眠とリハビリ

 

 

脳梗塞脳出血リハビリテーションは「運動学習」と言われています。

 

運動を学習する「脳のトレーニング」です。

 

リハビリの一般的なイメージである筋トレとは全く違います。

 

赤ちゃんがハイハイから二本足で歩くようになるまでの過程をもう一度やるのです。

 

 

 

誤解を恐れずに言うなら

 

脳の中での出来事は、受験勉強と同じ

 

 

新しい脳神経ネットワークの構築

すなわち「学習」です。

 

 

 

リハビリ病院に入院していたとき、1日リハビリテーションを行い


疲れて寝て、朝おきたら、すこし体が動くようになっている。


こういう経験を何度もしました。

 

 

 

学習において睡眠はとても大事です。

 

受験の世界ではよく言われていますよね。


リハビリも同じで、訓練したからだの記憶は睡眠によって脳に固定されます。

 

 

2.学習と睡眠ステージ 

 

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

 

 

<睡眠の各段階でなにがおこっているのか?>

 

stage  Ⅰ 睡眠のスタート地点

    (レム睡眠と重複する)

 

レム睡眠  

  パターン認識を強化する

  創造性を必要とする問題解決や日中は解けなかった難問の解法の糸口をつかむ

  感情をはぎとり記憶の詳細を整理する ・・・夜間セラピー

 

stage   Ⅱ 

 

     運動に関する学習に最も重要な段階

  この睡眠を奪われたら動きの改善の程度は下がる

  音楽、スポーツ、機械を操作するスキルにいたるあらゆる運動の学習に当てはまる

 

Stage   ⅢⅣ

  記憶が脳に定着する

 

 

今は、睡眠を測定できるディバイスが次々に開発されています。

そのうちリハビリ病院では、血圧と同じように睡眠を測定するようになるかもしれません。