脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

缶コーヒーは健康人の飲み物

発病前は缶コーヒーをよく飲んでいた(正確には発病後も)。

ストレスと疲労にはとてもよい安定剤で、身体が欲した。

一方で、缶コーヒーは身体によくないと聞くので罪悪感はあった。

 

特に、糖質カフェインの含有量は知っていた方がいいかもしれない。

よく飲んでいた缶コーヒーについて調べてみた。

 

 

1.自分ランキング1位

 

https://www.asahiinryo.co.jp/products/coffee/wonda_gold/

カフェイン量は100mlあたり約60gとアサヒ飲料の公式ホームページに書かれている。

つまり、1缶(185g)では 111mg となる。

 糖質(炭水化物)は1缶(185g)で約5.4g。糖質の量は、角砂糖で換算すると、一般的に1個当たり約3-4gであるから、角砂糖1.5個分くらいとなる。

 

健康人ならばこのくらいでしょうという数字なのだろう。

ただ、今の自分はカフェイン量はこんなに多かった?と感じる。

さらに、砂糖を1.5個分も思っていたよりも多い。

 

2.自分ランキング2位

 

https://www.asahiinryo.co.jp/products/coffee/wonda_premium_zero/

 

カフェイン量は100mlあたり約80gとアサヒ飲料の公式ホームページに書かれている。

つまり、1缶(185g)では 148mg となる。

この商品を選んだのは 糖質ゼロ だからで、血糖値のHbA1cが気になったので、金の微糖でも糖質が多いと思ったからだ。

 しかも、身体が眠かったり、だるかったりしていても、このコーヒーを飲むとしばらくしたらシャキッとして働くことができるような実感があった。この感覚はクセになる(こういうのを依存いうのだろうか)。

 

しかし、こんなにカフェイン量が多いとは思わなかった。

なんのことはない。カフェインの覚醒作用で、元気の前借だった。

 

3.自分ランキング3位

 

https://www.coca-cola.com/jp/ja/brands/georgia/products

疲れていたりなど、疲労時に身体が欲する感じで好きだった。1缶でのカフェイン含有量は約74㎎(推定値)と他と比べて少ないが、糖質が1缶約12.8gであり、角砂糖だと3個分くらいもあった。糖分補給になっていたのだろうが、糖分を知ると毎日飲むことはできなくなった。

 

4.参考 エナジードリンク モンスター

 

https://energydrinkgeeks.com/monster-nomisugi/

 

エナジードリンクとカフェイン量については、いろいろなところで言及されている。イメージとして、缶コーヒーよりカフェインが多いと思っていた。

モンスターのカフェイン量は1缶あたり142㎎である。

糖質(炭水化物)は43.6gで、角砂糖は約11個分である。

 

 

5.参考 エナジードリンク レッドブル

 

https://www.redbull.com/jp-ja/energydrink/red-bull-energy-drink-zairyo

 

カフェイン量は250ml1缶あたり80㎎であった。

糖質(炭水化物)は約20gであり、角砂糖は5-6個程度である。

 

まとめ

缶コーヒーでは カフェイン量 と 糖質 が気になる。

しかし、これはシーソーのような関係にあり、カフェイン量が少ないと糖質が増え、糖質が少ないとカフェイン量が増える傾向があった。人が欲する嗜好品なのだろう。

 

エナジードリンクは健康人用というイメージがあるが、缶コーヒーはそこまでではないと思う。実際、健康人には問題にならない数字だろうが、脳卒中後の生活にはやさしくはないと思っている。

食習慣と糖尿病の関連性についての最新研究

はじめに

朝食を抜く、早食いをする、間食をするといった食習慣が2型糖尿病の発症と関連することが欧米の研究で示されている。

 日本においても食習慣と糖尿病発症の関係が検討されており、京都府立医科大学の研究グループは、日本人約13万例を対象に、追跡期間10年間のコホート研究を実施した。その結果、とくにBMI 25kg/m2未満の集団では、早食いをする就寝前2時間以内に夕食を食べるといった食習慣が2型糖尿病のリスクとなることが示されたので、紹介します。

方法

 2008~18年に健診を受けた糖尿病罹患歴のない12万8,594例を対象に前向きコホート研究(パナソニックコホート研究)を実施した。対象者を最長10年間追跡し、食習慣(朝食を抜くことが週に3回以上ある、食べる速度が速い/普通/遅い、夕食後の間食が週に3回以上ある、就寝前2時間以内に夕食を食べることが週に3回以上ある)と2型糖尿病の発症の関係を検討した。また、BMI別(25kg/m2未満/超)に同様の検討を行った。

結果

・追跡期間中(平均追跡期間:6.4年)に6,729例(5.9%)が2型糖尿病を発症した。

朝食を抜く早食いをする夕食後に間食をする就寝前2時間以内に夕食を食べるといった食習慣は2型糖尿病の発症リスクを有意に上昇させた。ハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)は以下のとおり。
 -朝食を抜く:1.33、1.24~1.43
 -早食いをする(対照:ゆっくり食べる):1.96、1.73~2.21
 -普通の速さで食べる(同上):1.39、1.23~1.57
 -夕食後に間食をする:1.07、1.003~1.14
 -就寝前2時間以内に夕食を食べる:1.08、1.03~1.14
BMI 25kg/m2未満の集団では、早食いをする(HR:1.61、95%CI:1.37~1.90)、就寝前に夕食を食べる(同:1.09、1.02~1.17)といった食習慣が2型糖尿病の発症リスクを有意に上昇させた。
BMI 25kg/m2以上の集団では、早食いをする(HR:1.08、95%CI:0.89~1.30)、就寝前2時間以内に夕食を食べる(同:0.94、0.88~1.01)といった食習慣は2型糖尿病の発症との関連が認められなかった(それぞれp for interaction=0.0007、0.007)。

考察

 

研究では、「普通の速さでたべる」でも、ハザード比が1.39と高くなる。朝食を抜く、夕食後の間食の有無より 食べる速さが「ゆっくり」 であることが最も糖尿病発症予防によい対策となりそうだ。

 

引用原著論文; Toyokuni E, et al. J Diabetes Investig. 2024 Apr 2. [Epub ahead of print]

CSI ~人と人との関わりでの分類~

以前の記事でエニアグラム、9つの性格を紹介しました。

これは、その個人の性格、内面を分析したものです。

 

naorureha.hatenablog.com

 

学んでみると、いくつかの性格が自分に当てはまることに気づきます。

つまり、ある種の傾向を把握することはできますが、人の性格を分類するのは簡単ではないということがわかります。

 

また、「家族といるときの私」「学校の友達といるときの私」「クラブ活動の友達といるときの私」、これらの私はすべて同じでしょうか。このような疑問がわいてきてしまいます。

 

私たちは一緒にいる人によって、少しづつ自分が異なることに、気づくでしょう。

 

そこで、以下ではコミュニケーションスタイルによって分類したCSI(Communication Style Inventory)を紹介します。ビジネスで応用できると紹介されていたものです。

これも私が大学生の頃にまとめたものですが、正直経験が乏しかったからでしょうか。当時は、ほとんど活用できることはありませんでした。

 

1.CSI(Communication Style Inventory)

 

・コミュニケーション・スタイルによって分類する方法

・チームをまとめていったり、部下や後輩を指導していったりするためのコミュニケーションにおける、コーチング流タイプわけ

 一言でいうなら、ビジネスでの付き合いのための分類

 

分類: コントローラー プロモーター サポーター アナライザー

4つのタイプ

 

2.人をも場をも支配しようとするコントローラー

 

人からああしろ効しろといわれるのが一番嫌いなタイプ。状況はすべて自分がコントロールしたい。だから、中小企業の社長さんに非常に多いタイプ。企業人の場合は自分が人から干渉されない環境というものを何とか作り出そうとしている。

 リーダーシップに優れているが、民主的なリーダーというよりはトップダウン型のリーダーである場合が多い。

 

特徴

行動的で、自分が思った通りに物事を進めることを好む。過程よりも結果や成果を重視する。リスクを恐れず、目標達成に邁進する。他人から指示されることを何よりも嫌がる。

 

  • 行動的、野心的、エネルギッシュ
  • 自分の思い通りに物事をすることを好む
  • 決断力あり
  • 支配的、威圧的
  • 人間関係より仕事優先
  • 起業家タイプ
  • 正義感が強い
  • ペースが速い
  • 保身的な態度を嫌い、正直であけっぴろげな性格
  • 自分の内面に目を向けるのは苦手
  • 人の話を聞かず、結論を急ぐ

 

対人関係

 

  • 人を寄せ付けない印象を与える
  • やさしい感情を表すことは苦手で他者から怖がられる
  • 人をコントロールしたがる
  • 自分のことをコントロールしようとする人には反発する
  • 闘いを通して相手を知ろうとする
  • 自分以外の人間は弱い存在だと思っている
  • 自分の内面に他者同様の弱さを見ないようにするために相手を責める傾向がある
  • 人をなかなか信頼しない
  • 人の気持ちには鈍感なほう

 

3.注目こそがやる気の源プロモーター

 

注目されることがとにかく好きなタイプ。話の中心になる周囲から最上級の表現で褒められる、仕切り役をまかされるなど、自分にはっきりと周りから関心の目が向けられている状態を好む。誰かの二番煎じになるのがとにかく嫌いで、新しいアイディアを試す、新しい仕事に挑戦するといったことがこのタイプのモチベーションを高める。

 失敗談も含めて自分の自慢話を大きな身振り手振りを交えて、いつもべらべら話しているような人。

 

特徴

自分のオリジナルなアイディアを大切にし、人と活気あることをするのを好むタイプ。自発的でエネルギッシュ、好奇心も強く、楽しさこそ人生と思っている。多くの人に好かれる。ただ、飽きっぽいところがあり、一つのことを達成したり、持続するのが苦手。

 

  • イデアが豊富で創造力もある
  • 人と活気のあることをするのが好き
  • 楽しいことが好きでエネルギッシュ
  • 細かいことはあまり気に留めない
  • 計画を立てたり計画通りにするのは苦手
  • あきっぽい
  • 変化、混乱に強く、順応性が高い
  • 新しい仕事を始めるのは得意だが、プロジェクトが進んでからの、定期点検は苦手
  • 先見性がある
  • 場を仕切るのが好きでまた得意である

 

対人関係

  • 一緒にいて楽しい人
  • ときにうぬぼれ屋、お調子者と言われる
  • よく話して、あまり聞かない
  • 話の展開が早くて聞き手がついてこられなくなる
  • 過去の規則や慣習にとらわれないので周りの人と衝突することがある
  • 社交的でオープン
  • 人を承認するのが得意で、承認されるのも好き
  • 人のモチベーションをあげる
  • 気軽にコミュニケーションを交わす
  • 人とのかかわりでは感情表現は豊か

 

4.人間関係が何より大事サポーター

 

俗に言う「いい人」。「ぎすぎすした関係」はこのタイプが最も避けたいものの一つで、とにかく「和」を構築するように行動する。いつも頻繁に相づちを打ってこちらの話を聞いてくれて、ものを頼むとどんなに疲れていてもいいよと返してくれるような人

 

特徴

人を援助することを好み、協力関係を大事にする。周囲の人の気持ちに敏感で気くばりに長けている。一般的に人が好き。自分の感情は抑えがち。人から認めてもらいたいという欲求が強いのが特徴。

 

  • 人を援助することを好む
  • あたたかく、穏やか
  • 職場では協調性が高く、意欲もある
  • 計画や目標を立てることにはあまり関心がない
  • 決断には時間がかかる
  • 人のこころを読むのが得意
  • 直観力がある
  • 感情に基づいて判断する
  • リスクを冒すのは苦手
  • ビジネスよりも人優先

 

対人関係

  • 他人の気持ちに敏感
  • 親密な人間関係を築く
  • 人の期待にこたえるような行動をとる
  • 人の心を休める
  • 気くばりがある
  • 対立を避ける
  • 人とのつながりを大切にする
  • ノーと言えない
  • 無意識に相手からの感謝や愛情を求めている
  • 常に関心をもたれたい

 

5.冷静沈着慎重派アナライザー

 

分析することを好む。じっくり状況を観察し、データを集め、それから行動を起こす。「まあいいからちょっとやってみるかな」なんてお気軽に新しいことを始めたりはしない。常に慎重に構える。思いついたことをばあ~と言うようなことはせず、よく考えながらじっくりと言葉をつむぎだす。

 

特徴

行動の前に、多くの情報を集め、分析計画を立てるタイプ。物事を客観的にとらえるのが得意。完全主義のところがあり、ミスを嫌う。問題解決と分析の専門家。人とのかかわりは慎重で感情をあまり外に出さない。

 

  • 行動は慎重
  • 物事に取り組むとき、データを集め分析する
  • プランニングするのが好き
  • 客観的、冷静
  • 失敗や間違いが嫌い
  • 系統だったことや規則を好む
  • 粘り強く最後までやり遂げる
  • 変化や混乱には弱い
  • 先見性がある
  • 堅実で優れた仕事をする
  • 明確で論理的な話し方をする

 

対人関係

  • 他人からは頑固まじめと言われる
  • 対人関係も慎重
  • 孤立してもあまり苦にならない
  • 助言者やコメンテーターという「傍観者」になりがち
  • 他人を批判することはあまり好まない
  • 自分のことはあまり話さない
  • 人は好きだが、大人数は苦手
  • 感情表現はあまり得意でない
  • 人からのフィードバックや情報を深刻にとらえがち
  • 安定した安全な人間関係を好む

 

6.コントローラーとの接し方

 

インスタント見分け方

一番わかりやすいのが質問を投げかけたときの反応の仕方。コントローラーは不意に質問をされたりすると防衛反応がでる。つまり、とたんに腕を組み、足を組み、付け入られる隙を与えないように反応時間が早くなり、それ以上質問するなといわんばかりに語尾を白黒はっきりさせて断定的になる。

 

接するときのキーポイント

  • とにかく相手をコントロールしないこと。コントローラーは質問を自分に対するコントロールと受け取る。質問するより、教えを請う

 

コントローラーは質問されるより質問する側に立つことを好む。ジャーナリスト、新聞記者、などにコントローラーが多い。

 

例えば、企業のエグゼクティブにいくら質問しても

              「御社の経営環境はどうですか」

              「まあ、ぼちぼちだな」

 

と話をなかなか引き出すことができない。こういう方に

 

    「これから常務のコーチングをさせていただくわけですが、最大限の成果を得るためにも、まず御社がどのような経営環境におかれているかぜひお教え願えないでしょうか」

 

とたずねると、立て板に水のごとくたくさん話してくれる。

 

何のためにそのことを聞くのかというこちらの意図を最初に明確に相手に伝えることにより、コントローラーの防衛を少し下げることができるわけである。さらに、教えて欲しいといった表現を使うことで、相手を教える人に仕立て上げてしまうことができ、主客を逆転できる。

 

  • ストレートに褒めることはしない。

×「社長はリーダーシップに優れてますね」

○「社員の方、生き生きしていますね。社内をあるいて実感しました」

 

などとその人自身ではなく、その人が関わった結果、影響され変化を受けた外側について褒める。

 

  • 単刀直入に要望を伝える。

まわりくどくいわれると、自分がコントロールできない状況に陥って、「何が言いたいんですか!!」ということになってしまう

 

  • コントローラー上司には報告、連絡、相談を欠かさない。

 

多くの情報を短い時間で収集して、いち早く判断できる状態に自分を起きたい。だから単刀直入に結論から言う。判断材料の入手ルートを失うということはコントローラーにとっては生命線を絶たれるようなところがある。だから、コントローラーの上司は部下に対して自分にまめにいわゆる報連相」することを求める。

 

  • 95%の信頼と5%の挑戦

 

コントローラーは基本的には自分の判断を部下に尊重して欲しいと思っています。でも、最終的には「よい」判断を下したいと思っている。だから、自分にネガティブな情報をストレートに伝えてくれる人を大事にする傾向がある。ただし、95%の信頼があったうえでの挑戦である。

 

7.プロモーターとの接し方

 

インスタント見分け方

成功体験について聞いてみるのが一番。「今月すごくよかったけど、どんなところがうまくいったの?」。こういう質問をされると、プロモーターはここぞとばかりに顔を紅潮させて話しはじめる。話し方の特徴としては、まず身振り手振りが多い。人に影響を与えたいわけだから必然的にジェスチャーが多くなる。それから場面が頻繁に変わる。A社のことを話していたとおもったら、B社の話になったり、突然一年前のことを話したり・・。正しく論理的に話そうなんて思っていないので、相手の関心を引きそうな話を次から次へと並べ立てていく。感情表現も多いし、声のトーンも平坦ではなくアップダウンが強くつく。

 

接するときのキーポイント

一番大事なのは「影響すること」。周囲に影響できていると実感があるときはモチベーションは高い。逆に影響できてなかったりするとモチベーションが下がる。このことを忘れない。

 

  • プロモーターを動かすには夢から語る

プロモーターを動かそうと思ったら、何よりもまず「夢」から語る必要がある。しかもプロモーターの根底にあるのは他人に影響したいという思いだから、その夢の中で彼がどんな影響を人に与えるだろうかを語る必要がある。

極端に言えばプロモーターには正しい目標かどうかはどうでもいい。今と未来の間はきっちりつながっていなくても、その絵の中で自分の周囲に対する影響を感じ取ることができれば、それでもう動き出すことができる。

 

  • 理屈は不要。細かいチェックは厳禁。先発隊として活用する。

 

プロモーターは組織の中で常に先発隊として使うべき。どんどん夢を与え、夢を語らせて、そして動いてもらう。細かいチェックはしない。多少の失敗には目をつむる勇気を持つ。これがプロモーターと目標を設定するとき、相手の行動に関わるときに求められる基本的な姿勢。

 

  • 何でも褒める。ビックリマークつきで!!

 

プロモーターは褒められるのが好き。何でもいい。褒められれば!!

コントローラーのように裏を読んだりはしない。人に影響したいわけで、感化したいわけだから、いくらでも褒められたい。

 

  • 否定されるのが嫌い。ビジョンを伝えて改善点を指摘する

プロモーターは否定されるのが苦手。コントローラーはある程度の自分に対する否定は、自分がよりよい判断を下すために重要な情報だと受け止めるが、プロモーターはあまりそうはいかない。

プロモーターにネガティブなことを伝えたいときは、「君がもっとこうなるためには、もっとこうした方がよいと思うんだ」とまず先にビジョン伝えてそれから改善点を指摘するのが鉄則。

 

  • プロモーターは自分の判断を尊重してくれる人が好き

人とコミュニケーションを交わすときも、瞬間瞬間自分の影響を確認していたいようなところがある。

1.間口の広い質問が好き

              思いつくままに、アイディアを聞かせてよ

2.成功体験を話すのが好き

3.相づちを2回打たれるのが好き

4.驚く

 

コントローラーは基本的に自分の判断を尊重してくれる人が好き。プロモーターは自分の影響を感じ取ってくれる人が好き。

 

8.サポーターとの接し方

 

インスタント見分け方

サポーターは質問に答えるときに、自分の答えが相手に受け取られるようにリスクマネジメントをします。つまり、答える前に「一度聞きいたことがあると思いますが」「あくまで一つの可能性だと思うんですが」「他の意見もあると思いますけど」などと、自分の答えが相手に抵抗感を抱かせないように気を使う。

 

接し方のキーポイント

 

振る舞いの根底には人と「合意」をつちかいたいというのがある。戦いをとにかく避け、そこにとにかく合意を作り出したい。合意が組織の中に作り出せるのであれば、多少自分を犠牲にしてでも、身を粉にして貢献する。

サポーターと接するにはサポーターの貢献を十分に承認すること、これが最も重要。

 

  • とにかく関心を持つ。結果だけでなく、プロセスにも。

サポーターはとくかく頻繁に自分のことを認めてほしい。結果だけでなくプロセスに関心を持って、ちょっとした行為もちゃんと認知して欲しい。認められることで、お互いの間に合意がある、合意に向かって進んでいるということが確認できるから。

ところが、コントローラーは自分自身が結果が出たときだけ一言シンプルに言葉をかけて欲しいというスタンスなので、サポーターのなかには行き場のない思いが溜まっていく。

 

現代の本能寺

調べてみると、ある日いきなり辞表を提出して会社を辞めたって言う方には圧倒的にサポーターが多い。不平不満を言わず、何とか会社のためにと思ってやってきたのに、それを認めてもらえず、最後はば~んと自分から切ってしまう。

 

ちなみに、日本人の女性はサポーター気質の人が多いと一般的に言われている。次のことをよく認識する。

 

「このタイプは自分が注いだ愛情に対して、無意識のうちに相手に代償を求める傾向にあります。相手がそれを評価してくれないと、逆に怒りに転化し、激しく攻撃してくることがある」

 

  • サポーターにはIの立場で褒める

 

プロモーターは「すごい!」「ばっちり!」とかビックリマークでぐっと盛り上がるが、サポーターはそれほど単純ではない。

褒め方にはYOUとIがあり、サポーターはIで褒める。

たとえば、「今回の件ではホントに感謝してるよ」「君のおかげで仕事がはかどって助かった」「いつも貢献してくれてありがとう」などである。

 

  • サポーターは丸投げされると重荷に感じる

 

全部任せるぞというのはコントローラーやプロモーターにとっては非常に強力な承認の言葉となりますが、サポーターにとってはちょっと荷が重い。

「協力するから、いっしょにやっていこう」「なんかあったらいつでも相談に来てよ」

こういう言葉を投げかけ、実際に動き出したら頻繁に声をかける。こういうアプローチが必要。

 

  • 本人の成長よりも周りの恩恵を強調する

「君のためになると思うんだ」とサボーター自身の成長に焦点を当てるのではなく、「人のため」を強調する

 

  • 詰問されると相手の期待にこたえるいい返事をしてしまう

 

  • サポートしたいという気持ちを伝えながら尋ねる

 

「いつも君の貢献には感謝しているよ。最近、どうなの?」

 

 

 

9.アナライザーとの接し方

 

インスタント見分け方

とにかく正確に物事を伝えたいから、ちょっと負荷のかかる質問をすると、即答はせず「そうですね・・」と間をおくようになる。インパクトを与えることを優先したりはしないので、わりとフラットになる。「正しく」話をしているかどうかがカギ。

 

 

  • あいまいに「最近、どう?」と聞いても答えられない

特にプロモーターは人に「どう?」とかのりのりの顔をして突然聞いてきたりする。これは、単なるご挨拶であるのだが、アナライザーは「なにがだろう?」って真剣に悩んでしまう。これは、アナライザーにとって大事なのはなんと言っても「正しさ」だからで、間口の広い質問では、どこから始めてよいかわからなくなってしまう。

 

  • 質問の範囲を狭め明確にして尋ねる

 

×最近どう?

  • 最近A社とB社の商品の扱いが少し落ち込んでいるけど、どんなことが原因だと考えている?」

 

  • 主観に迫らない。客観的に答えられる質問をする

 

どうしたいか、どんな感じか、といった主観はなかなか正確に話せるものではない。アナライザーはこの主観すらも正確にとらえて話そうとするから言葉にならない。

だから、なるべく客観的に見て話せるような質問をする。「この部は将来どんな風になっていくかな?」「どのようなサービスが他社との差別化になると思う」

 

  • その場で答えを迫らない。あらかじめ質問を示しておく

いずれにしても時間的な余裕を与える。正確に話すためのまとめる時間を与えることが大事。

 

  • 夢で動くプロモーター、現実に立脚しようとするアナライザー

アナライザーは不測の事態をなるべく避けたいわけで、なるべくたくさんの情報を集め、未来をシュミレーションして、それから一歩を踏み出したい。

 

  • 会社が大きくなるときにはアナライザーの分析力と計画性が不可欠

 

  • 単におだててもだめ。具体的に専門性を評価する

褒めるときは、理由と具体性が必要。アナライザーが一番動機づくのは自分の専門性が評価されたとき

 

  • 急激な変化、返答を強要しない

 

  • 新しいことを始める際は、根拠と目的、手順を示す

アナライザーは急激な変化を嫌がる。また、とりあえず集まるぞみたいな枠組みのはっきりしないミーティングに出ることにもストレスを感じる。彼らにとって未来は予測可能なほうがいい。

ミーティングをするのであれば、明確に、なぜそのミーティングをするのか、その中ではどんなことが話し合われて、時間はどれくらいかけるのか。こうした情報をあらかじめ十分に与える必要がある。

 

  • プライベートなことは親しくなってから

 

 

10.質問の仕方

 

コントローラー

唐突に質問して「コントロールされるかもしれない」という印象を相手に与えないようにすることが大事。なぜそれを聞きたいのか明確に理由を伝え、質問よりは「教えて欲しい」「聞かせて欲しい」といった相手を立てるような表現のほうが好まれる。

 

プロモーター

いきなり間口を狭めた質問をせずに、「なんでもどこからでもいいから話してくれよ」と相手に話せる幅を広く与えよう。褒められることが好きなプロモーターは、ちょっとした自分の考えにも相手が肯定的な反応を返してくれると、どんどんのってくる。下手に質問するくらいなら「それで、それで」「もっと聞かせてよ」と話を促すような相づちをたくさん入れたいところ。

 

サポーター

どのような質問の仕方をしても基本的には答えを返してくれる。ただ、プレッシャーをかけてしまうと、自分の意図とは裏腹に相手が期待する答えを返してしまう可能性がある。まずは、「いつもよくやってくれているな」と相手に承認を与え、それから質問をするよい。

 

アナライザー

話すときは常に自分の考えを正確に伝えたいと思っているから、「最近どう?」などと間口の広い質問をしないこと。具体的にこれについて聞きたいと間口の狭い質問をする。また、その場でごりごり引き出そうとせず「あとで教えてくれよ」とこちらから間を作り出してあげたいところ。

 

11.褒め方

 

コントローラー

大げさな褒め言葉は厳禁。褒めることによって自分をどこかに誘導しようとしているのではと勘ぐられてしまう。コントローラーを承認するときは、その人自身に言葉を向けるのではなく、その人の起こした行動の結果、周囲にどのような影響が及んだかを指摘するのがよい。

×リーダーシップあるね

○チームが生き生きしているね

 

プロモーター

ビックリマークさえついていれば、褒め言葉の質は関係しない。

 

サポーター

その人の貢献が自分にとってどんな意義があったのかを伝えていくのがよい。

サポーターは図に乗ることなんて心配しなくていいので、年中「ありがとう」という。

 

アナライザー

専門性についての認知をする。具体的にこの部分に「玄人さ」を感じると伝えることができればいい

 

12.要望の仕方

 

コントローラー

結論から単刀直入に、が基本。コントローラーは親分肌のところがあるから義理人情に訴えかけるように結論をピンポイントで伝える

 

プロモーター

これがやれるのは、君しかいない、みたいに気分をよくして、ハッピーにしてからお願いする。もちろんすばらしいとやってくれたことに対して承認を与えないと、次にはやってくれなくなる。

 

サポーター

自分が手一杯でもイエスで答えてしまうところがある。だから、要望するときは相手の表情に目を配り言葉でイエスといっていても顔でノーといっていたら、「少しきついんじゃない?」と水を向ける余裕が欲しい。

 

アナライザー

なぜそれをして欲しいかの明確な理由を添えて伝える。

 

13.仕事の任せ方

 

コントローラー

任されるのは理想的な状況なので、とにかく任せてあとは放っておく

 

プロモーター

任されるのは好きだが、コントローラーと違って承認をエネルギーにしているので、よく見ていて、「いいね」「その調子」などと伝えていく。

 

サポーター

コントローラーやプロモーターと違って、丸投げされることを嫌う。合意をとりながら仕事を進めて生きたいタイプなのでど~んと放っておかれると「自分に対する関心がないのではないか」と受け取ってしまう。よって、なるべく頻繁に声をかける

 

アナライザー

アナライザーは無から有を作るのはあまり得意ではない。とにかく任せるといわれても戸惑ってしまう。ある程度方向が見えている中で、自分の専門的役割を発揮することを期待されるほうが力が出せる。

 

 

14.目標提示の仕方

 

コントローラー

コントローラーは勝負師で、勝ち負けにたいへんこだわるタイプ。もともと目標に向けて動くのが好きな人たち。だから、多少ストレッチしたくらいの目標を、一言シンプルに「頼んだよ」と言い添えて提示するのがよい。

 

プロモーター

魅力的なビジョンを提示する。あとは「君なら必ずできる」これですべて。

 

サポーター

サポーターに目標を提示するときは、その提示された目標についてどんなことを感じたり思ったりしたか、とにかく丹念に聞いてあげること。

納得するかどうかが問題なのではなく、「少しきついな」という思いをいえたかどうかがサポーターには問題。胸のつっかえがないサポーターは強い。

 

アナライザー

客観的な情報を伝え、いかにその目標が「正しい」ものなのかを伝える。アナライザーには何よりも裏づけが必要。

また、道筋が見えるようにある程度の方向性を示し、また起こりえるリスクなどについても言及し、不測の事態を回避することができるというメッセージをなるべく多く伝えたいところ。

 

15.報告の受け方

 

コントローラー

コントローラーが報告するときは単刀直入に結論から入ってくる。だから、上司からすると少し情報が少ないなと感じるときがある。そのとき質問攻めにしてしまうと、コントローラーの「ボタン」を押してしまうことにつながりかねない。なるべく「この情報はとても大事なので、もう少しプロセスについて教えてくれないか」というように、相手を非質問者でなく、情報提供者という位置付けにしてしまう。

 

プロモーター

いろいろ話は飛ぶが、そうすることで情報が整理されていく。忙しいなどといわず、少し自由に話させてあげる。

 

サポーター

サーポーターは自分から話すことが苦手。それは自分がとってきた行動のプロセスも聞いて欲しいと思っているから。そこを聞いてもらうことで、自分の貢献が確認でき、また頑張ろうと思えるわけ。時間がないなどといってはいけない。報告を聞く瞬間というのは、サポーターを動機付けるチャンス!!

 

アナライザー

正しく話したいために、1~10まで話す傾向がある。じっくり間も取る。だから、なるべく耐える。もし難しい場合には「今はちょっと時間がないので結論だけ聞かせて欲しい。で、また明日の午前中それにまつわる君の考えやプロセスについて教えてくれないか」と仕切りなおすのがよい。

 

 

続:低Ca、低Mgの土壌の地域でALSが多発していた機序の考察

前回の記事から続きます。

長くなりましたが、この記事の主題はALSの発症原因の考察です。

 

naorureha.hatenablog.com

 

前回まで、体内でマグネシウムが不足している状態とは、マグネシウムが細胞内で不足している状態である。マグネシウムの摂取量が不足すると、徐々に細胞内マグネシウムの不足が起こり、それが生理的な代謝に悪影響を与え、それがさらにマグネシウムの不足を起こす悪循環が生まれるというお話をしました。

 

図 Mg欠乏のマウスは体重が減少する

 

図の論文ではマグネシウム欠乏食のマウスは体重増加が減少しました。その理由はMg欠乏によるタンパク合成障害ではないかと考察しています。そして、その後、通常食に戻しても血中マグネシウム濃度は改善するものの、体重はすぐには改善しませんでした。

 

細胞内マグネシウムの不足が起きた状態で、摂取を再開すると血中マグネシウム濃度は比較的速やかに上がりますが、体重増加は著変なく、細胞内マグネシウムにはすみやかに反映されないようです。

 

一方、血液中マグネシウムの不足は致命的な不整脈などを起こす急性疾患となるため、体内に存在する臓器からマグネシウムが血液中に供給される代償が働くはずです。

 

この機序については、生理学や論文での記載を見つけることはできませんでした。よって、以下から私の仮説を前提とした話となります。

 

仮説① 血液中マグネシウムが不足した場合、筋肉から血液に供給する(筋肉量が減少する)

 

前記事でエネルギー不足の際に、脂肪や筋肉を分解してエネルギーを供給することを示しました。同様に考えると、仮説①は自然な発想であると思います。そしてそれは人が筋肉を動かし活動しているときに起こると考えます。これは筋肉の生理的なメカニズムを想定した結論です。筋肉は活動により破壊され、再生することを繰り返す臓器であるからです。

 安静臥床が続く集中治療室においてマグネシウム不足の患者が多い理由の一つではないかと思います(低マグネシウム血症は集中治療に伴う報告が多い)。

 

 さらに、細胞内マグネシウムの不足による栄養代謝障害によるエネルギー不足(特に糖質の代謝障害)や活動量の減少により筋肉の分解が続くと筋肉量が少なくなっていきます。

 

筋肉量が減少していく状態でマグネシウム血中濃度を下げる生体因子に注目しましょう。マグネシウム血中濃度を下げる生理作用は3つ。

 

   ①PTH、ビタミンD

   ②インスリン高血糖

   ③アルドステロン      があります。

 

前記事の機序に加え、筋肉量が少なくなるとインスリン抵抗性が上昇し、②の要因が悪化し、さらにマグネシウムの濃度が下がるネガティブフィードバックがかかります。そしてさらにマグネシウム欠乏が加速していくことになります。

 

この時点で身体で起こっていること

 ・身体におけるMgの不足(特に細胞内マグネシウムの不足)

 ・筋肉量減少  (筋肉から血中へマグネシウムを供給)

 ・血糖値の上昇 (マグネシウムの吸収阻害)

 ・栄養代謝の糖からタンパク質・脂肪へのシフト

 

インスリン不足と栄養代謝

 

※ALS患者では、糖から脂質への栄養要求の変更が起こると言われている。筋肉量の減少によりインスリン抵抗性が増加すると、糖代謝でエネルギーを賄えなくなるのだろうか。この段階ではエネルギーのためにマグネシウムに関わる糖代謝ではなく、筋肉・脂肪をエネルギーとして利用していると思われる。そして、脂肪を積極的に摂取することで予後が改善するといわれ、進行が速いタイプでこの差が顕著です。

 

※糖尿病では特に血清Mgと体内Mg量が相関しないと報告されている。一方で、個人的な知見では糖尿病では血清Mgが高いことが多い。Mg摂取量は多くなく、Mgの供給源は筋肉と考えると理解しやすいと感じる。

 

糖尿病食はMg含有量が少ない

 

仮説② 細胞内マグネシウム不足が臓器での生理機能障害を起こす(筋・肝ではある)

 

マグネシウムの生体内での過不足を正確にとらえる方法が現時点ではない。とすると、相対的マグネシウム不足(細胞内マグネシウム不足)の際に、生理機能に影響を及ぼしているかどうかは、正確に評価する方法はないが、マグネシウムの重要性を考えると、何らかの影響は起こっていそうである。

 

骨格筋におけるインスリン抵抗性への影響については前記事で触れた。筋肉には骨格筋、平滑筋、心筋と3つの種類があるが、骨格筋は最らATPからエネルギーを取り出すため、Mg不足時、骨格筋はもっとも大きな影響を受けると思われる。つまり、代謝の大小により影響の度合いは臓器ごとに異なると考えられる。

 

 ALSでは初期はミトコンドリアでのATPが不足し、エネルギー要求が増加し、代謝亢進するという報告がある。

参考:Ferri,A.and R.Coccurello Mediators Inflamm 2017

 

代謝が大きい肝臓ではMg欠乏状態で肝臓中の亜鉛トランスポーターZip14とメタロチオネインの発現が増加し、肝臓中亜鉛を増加させる。そしてMg欠乏は鉄過剰に対するヘプシジンハツゲン応答を抑制することによって鉄代謝を攪乱することが示されている。

 

亜鉛シグナルの発信には,細胞内で遊離の亜鉛イオン濃度が局所的に変化することが鍵となっており,この亜鉛イオンは,細胞外からのみならず,小胞体やゴルジ体などの細胞内小器官からも放出される。そのため,細胞質膜や各細胞内小器官に発現するZIP・ZnTトランスポーターは,亜鉛シグナルの制御に重要な役割を演じる。

 

参考:ファルマシア・54巻・7号・658頁 (jst.go.jp)

 

 

仮説③ マグネシウム不足は神経細胞における亜鉛トランスポーターに影響を与える

 

仮説②の通り、マグネシウム不足が肝細胞における亜鉛代謝に異常をきたすことがわかっている(遺伝子にスイッチを入れ、何らかの機能を発現させる)。現時点で、神経細胞において、マグネシウム不足が亜鉛代謝に影響を及ぼす証拠は見つけられなかった。

 

 一方、ALSにおいて血液中の亜鉛低値、髄液中の亜鉛濃度高値が指摘されている。これは中枢神経および全身臓器において亜鉛のシグナル制御が乱れていることが示唆される。

参考:ファルマシア・54巻・7号・658頁 (jst.go.jp)

 

 生体内の亜鉛が欠乏した環境下では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を引き起こす様々なタイプの変異型SOD1タンパク質と同様の共通構造を、正常な個体もとることが報告されている。つまり、正常な個体も亜鉛欠乏下ではALS症状を起こすということである。

 

 マグネシウム不足により肝細胞で起こっていることが、神経細胞でも起こっていればALSに起こっている亜鉛の異常が説明できる。ZnT3とZnT6は運動神経に発
現し、ヒトALSにおいてZnT3とZnT6の発現低下が確認され、ALS の発症・病態に関与している可能性が示唆されている。 

 

参考:亜鉛欠乏に対する新しい細胞応答の機構を解明 筋萎縮性側索硬化症の病態解明に向けて | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

 

参考:ヒトALSにおける亜鉛トランスポーターに起因する 小胞体ストレスと治療法開発 

https://www.bri.niigata-u.ac.jp/files/1514/1108/8251/05-28H25.pdf

 

以上より①-③の仮説を含むが、低カルシウム、低マグネシウムがALSを引き起こす機序を考えた。わかりやすいようにかなり単純化したが、カルシウムよりマグネシウムが重要であり、マグネシウムは体内の不足がいったん発生するとさらにマグネシウムを不足させる悪循環を引き起こす。よって、マグネシウムの補充は行った方が良いとの結論となる。

エニアグラム ~人好き合いに悩む方へ~

病気になって、前を向くより後ろを振り返ることが多くなった。

それほど前が長く続いているイメージが持てないのかもしれない。

 

大学生の頃、人好き合いが苦手な私は本で人の気持ちを学んでいた。

最近、その本を振り返ってみた。

 

当時は、全然その人が考えることやその人の行動がなぜそうなるのかを全く想像できなかった。今は何となくその人なりの優先順位みたいなものがぼんやりとイメージできる(当然、合っているかはわからないが)。

 

すると何となく、その人が置かれた状況を合わせると、どう行動するかが予測でき、イメージとしてわいてくる。

 

昔、がむしゃらにもがいていたことも、積み重なって蓄積していたことが、無駄ではなかったと自分を肯定できるのも悪くない。

 

 

さて、私が学んでいた本、9つの性格を当時整理ものを修正し、記録のために以下に記載してみる。

 

自分は合理性に基づき物事を考える方だ。行動原理を考え、合理性で説明しようとするとできない人々がいる。私なりに解釈するなら、人には9つの欲の表現がある。それぞれの欲に対しては合理的なのである。それを知ると付き合い方が少し楽になる。

 

まあ、今は、うまくやろうとすることをやめてしまったのだが。。

そして、個人としての欲と別に、集団(関係性の中で)で方向づく欲もまた新しい視点を与えてくれるが、それはまた後、社会人となり管理職を経験した後の話。

 

 

タイプ1. 完全でありたい人

 

別名:裁く人、規範となる人、潔癖な人、きちんとした人

 

完全であるには英雄的な努力が必要だ。私はまだそこに至っていない

 

私の周りの人物では:K部長、家庭内での妻

 

<概要>

自分の中に厳しい批判者が住んでいて、その批判者があなたの考え、言葉、行為をすべて監視している。批判者はすべてにおいてまだまだ改善の余地があるとささやいてくる。

関心が仕事の手順を改善したり間違いを正したりして、すべてが正しい所に収まったときに感じられる、小さな勝利を得ること

向上しようと努力する同僚には温かい理解を示す。

認めてもらいたいという気持ちが強いが口には出さない。

一般論を嫌うのでできるだけ具体的な話をする。

 

<行動>

  • 間違いや訂正すべきところに注意が向く
  • 正しいか間違っているかで物事を判断する
  • 常に心の中で、考えや行為に批判の眼を向けている
  • うわべは平静だが、心の中には正義感からくる怒りがたぎっている
  • 物事を正しく行ったかどうかが気になり、批判に対して敏感である
  • 厳格で過度に抑制が働いている
  • 完全を目指している
  • 自分を頼りにすることに価値を置いている
  • 正しいことをしていると思えばそれだけでいい
  • よい人間であるよう常に心がけている
  • 責任感が強い
  • 楽しみを後に伸ばす

 

モットー             規則を見つけ、それに従う

基本的な考え      良い人間とは自らを向上させる人である

気になる事          どこかに誤りはないか

ものの見方          無意識のうちに心の中にある完璧さの基準に照らし合わせる

欠点                     グレーゾーンを認められない

成長するには      正しい道は一つでない

心がけよう          寛大になる - 間違いは成長過程の一つだと認める

歪み                     怒り

美質                   平静-白も黒も表裏一体である事を受け入れる

励みになるもの   完璧な質

上司になると      道徳的な見本を示して指導する。倫理に裏打ちされた理想主義を行動規範にしており、他人にもその指針を実行するよう求める。自らの行動も、非の打ち所がなく見える。

他者の目に映る姿     堅苦しい、きちんとしている。礼儀正しい。常識的

衝突のパターン   「私は正しい、あなたは間違っている。」批判的なものの見方に固執する。規則や法律をよりどころにしたがる

アドバイス          「怒ってもいいのだ」という事を心に留めておく

 

傾向

 

良い面                「徳はそれ自体が報酬である」と考える。

責任感が強い。自らが見本となって正しく行動し、掛け値なしの努力をしてみせる。しかも褒められようとしてやっているのではない。

悪い面                 何事にも改善の余地が見えるため、他人からすると、自分が過ちを犯しているような気にさせられる。同僚から見ると結果も見ずに批判ばかりしているように映る

良くも悪くもある面          自分が明らかに正しいと思うと、同僚にも「君のためだ」といって、あれこれと改善点を指摘する事がある

安定時                 楽しさを求め計画する人の肯定的な面

内なる批判者が姿を消し、積極的な計画が浮かんでくる

ストレス時          特別な存在であろうとする人の否定的な面

怒りが悲しみや憂鬱に変わる。間違いだらけの世の中で、必死になっている自分が馬鹿らしくなる。

 

 

タイプ2. 人の助けになりたい人

 

別名:応援する人、支援する人、神の右腕、影の実力者

 

彼らは私がいないとやっていけない

 

私の周りの人物では:本当に人が好いH先生

 

<概要>

主な関心は、人に親切をほどこすこと、そして相手からそれに見合うお返しを受けることにある。助けを求めている人々に対して、まるで餌に惹きつけられるように魅力を感じる。

 

<行動>

  • 自分にとって大切な人の要求に注意が向く
  • 与えること、助けることに価値を置いており、「人々は私の助けに頼っていると考える」
  • 与えたからには、自分を認め、受け入れて欲しい
  • ときどき利用されていると感じる
  • 自分自身の要求を表現するのが下手だ
  • 自分を表現することが、大切な人を喜ばせることになる
  • 人を操作する。間接的なやり方で、自分の要求を満たそうとする
  • 陰の実力者となるのが好きだ

                                                                                    

モットー             人が成功するには、すぐれた補佐役の存在が欠かせない

基本的な考え      他人は私の助けを頼みにしている

気になる事          他人が必要としているものは何か

ものの見方          他人の好き嫌い、希望、夢などを、常にチェックして観察する

欠点                     自分自身の要求に無自覚である

成長するには      他人の評価に関わりなく自分に誇りを持てるようにする

心がけよう          無償の奉仕と、見返りを求めての援助を区別する

歪み                     他人に必要とされる事で満たされるプライド

美質                     他人にどれだけ必要とされているかを客観的に知る謙虚さ

励みになるもの   他人を通してではなく、自分自身のために行動する自由

上司になると      他人とのかかわりを、すべて人間関係とみなす。

顧客の要望にこたえること、良い協力関係を築く事、スタッフの育成に尽力する事が大切だと考える。

「これだけ部下の気持ちを考えてやっているのだから、自分は感謝されるべきだ」という思いがある

他者の目に映る姿             優しい。好感が持てる。常に他人を助けようとする

                                          他者の要望を話題にする一方で自分の欲求は表さない

 

アドバイス          他人から必要とされたいという望みを察知し、さりげなく応えてやる

 

傾向

 

良い面                他者にとっては特別に目をかけてくれるよき理解者

悪い面     「助けが要らないなら自力で解決しなさい」という突き放した態度にも見える

良くも悪くもある面          何もいわずに援助をやめてしまうことがある

 

安定時           特別な存在であろうとする人の肯定的な面

                      本当に必要なものを自覚し、人を助ける事意外に、独創的なやりがいのあることをみつける

 

ストレス時          強さを求め自己主張する人の否定的な面

徹底抗戦の姿勢をとる。援助をしても効果がなくあからさまな操作にも失敗すると、手立てがなくなって落ち込んでしまう

 

 

タイプ3.成功を追い求める人

 

別名:目的を達成する人、ことをどんどん押し進める人、即断の達人

 

勝利を収めなければ意味がない。敗者に与えられる褒美はない

 

<概要>

自分が何かに向かって突き進んでいるうちは安心できるが、行動をとめるのが怖い。

ステータスの高い仕事を望み、前進の余地が十分にあり自分より優れた人間がいないところを望む。猛烈社員の典型。状況に応じて自分のイメージを変える。

他人の話題をさらって自分の話題にしてしまう。

 

私の周りの人物では:I部長?

 

<行動>

  • 職務を成し遂げることに注意が向く。遊びの場合でも同じように結果を重視する
  • やり方ではなく最終結果が大事である。
  • 物事を成し遂げ、成功することにアイデンティティを見出す
  • 実績に基づいた評価を望んでいる
  • イメージは重要である。外見はよいほうがいい。何でもできる人間に見られたい。
  • 感覚に重きを置かない。感情は仕事の妨げになる。
  • 自分のイメージを職場での役割にあわせる。
  • 仕事を妨げるものに怒りを覚える。
  • 成し遂げなければという重圧を常に感じて、気がせいている

 

モットー             今していることが私自身である

基本的な考え      世界は勝者のためにある

気になる事          仕事、目標、結果

ものの見方          かつて別のケースで成功した方法を現在取り組んでいる方法に当てはめる。

欠点                     失敗

成長するには      感情を自覚できるようにする

心がけよう          仕事ができるというイメージをはかるよりも、仕事の過程そのものに打ち込む

歪み                     能力以上のことができるという過大なイメージを作り上げる傾向がある

美質                                   正直、自分の本当の能力を知る

励みになるもの                 可能性

上司になると      「背中に足跡をつけられたくなかったら、俺の前をあるくな」典型的な会社人間。機械的に働き、成功に向かって前進あるのみ。質より量を重視する。スタッフはついていくのに苦労する

他者の目に映る姿             エネルギッシュ。楽観的。行動派リーダー。その職業における見本のようなタイプ。

衝突のパターン           周りの人間からすると、いいように使われているように感じる。

               命令し、人を使い、リーダーシップを採るばかりで、人の意見を聞かない。人と一緒に仕事をしていても、相手の事をまったく顧みない。

アドバイス                   このタイプと仕事をするときはさりげなく休みを入れるよう取りはからう。注意を促したいときは、「これでは成功しそうにない」という言葉が大いに聞く。そして、そのあとに、建設的提案をする。

 

傾向

 

良い面             自信にあふれ、前向きなイメージを押し出し、より良い結果を目指して精一杯努力する。また、周りの人々にもやる気を起こさせる。

悪い面                 その場その場で自分が有能だというイメージを演出する。そのために場合によっては、他人への配慮がないように映る。特に他人の感情など眼中にないように見える。普通の人以上に物事や結果にこだわる気持ちが強い。

良くも悪くもある面        自分の役になりきる。そのため、時として、一緒に働く人を混乱させる事がある。協力しあう事が求められるときには協力者となり、サポート役が求められるときには助っ人となる。しかし、事情が変われば、競争相手にもなる

 

安定時                 安全を求め慎重に行動する人の肯定的な面。

                            感情を自覚できるようになる。立ち止まって考え、逆に言えば、そのために疑問や不安が生じる事もある。

ストレス時          調和と平和を願う人の否定的な面

できるだけ忙しくないと落ち着かないので、何もしないでいる時間はストレスの大きな要因となる。暇なときは、何とか忙しくしていようとするために、些細な事にまで注意を向ける。

 

 

4. 特別な存在であろうとする人

 

別名:選ばれたもの、達人、特別な人

 

何かが足りない、それをぜひとも手に入れたい

 

私の周りの人物では:華やかなOB

 

<概要>

関心はまだ手に入っていないものの中で最高のものを求めて、常に移り変わっていく。

「誰それと同じ」に扱われる事を嫌う。感情に走りやすい。

洗礼された身のこなしや服装を好む。彼らがいきずまりを感じていても「がんばって」と声をかけてはいけない。すぐに立ち上がってゴールを目指せと強要しない。「しばらく好きにしていなさい。その気になったら戻っていらっしゃい。」というのが一番いい薬になる。もてるタイプ。もしくは、もてたいという傾向が強い。

人の視線を常に気にする、派手気味。思考的な回路がない人

 

<行動>

  • 自分の持っていないものに注意が向く
  • 何かが手に入ったかと思うと、今度はすぐに手の届かないものが気になる。
  • 自分が特別で選ばれた人間だと感じる。苦悩が自分を他の人々と違う存在にしている。
  • 捨てられているという感覚が強い。自分を「人から愛される人間ではない」と思う
  • 他人とりわけ苦しんでいる人に、感情移入する
  • ロマンチックで、芸術家思考である
  • 普通だと思われることに抵抗を感じる。私は違っているという思いがある

 

モットー             半分しか入っていないコップを一杯にする

基本的な考え      隣の芝は青い

気になる事          何かが欠けている

ものの見方          無意識のうちに手に入らないものを美化してしまう。一方、手持ちのものは見劣りすると感ずる。

欠点                     現実に満足できない

成長するには      平凡な幸福を見つける

心がけよう          平凡さを受け入れる

歪み                     羨望-幸せな他人が持っているものを自分も手に入れなければならない

美質                     心の平静-感情の浮き沈みを均す

励みになるもの   心からの結びつき

上司になると      鋭い眼識と独特な感性。二番煎じではやる価値がない。

                      「ただの広告などではない。感性の転換だ」

他者の目に映る姿             「趣味がよく個性的」から「仰々しくてとっぴ」まで。

                                  ユニーク

衝突のパターン     意欲的に取り組んでいるのに理解されない、あるいは過小評価されると傷つく。

アドバイス                   大勢の中の一人でいいのだと自覚する事

 

傾向

 

良い面                他人を理解し、共感を覚える。厳しい状況でも努力を惜しまない。

 

悪い面              他人を物足りなく思う。常に満足できず、要求がエスカレートする。

 

良くも悪くもある面          他人に対して、まだ親しくないうちは心惹かれるが、親しくなると関心が薄れる

 

安定時                              完全でありたい人の肯定的な面へ

感情に左右される事なく先の見通しをもつ

ストレス時                        人の助けになりたい人の否定的な面へ

                                          われを忘れて他人の賞賛を得ようとする

 

5. 知識を得て観察する人

 

思考は物質よりも重要だ

 

私の周りの人物では:自分?

 

<概要>

傍観者的な視点を持っているので非常に多くの行為がくだらないことに思える。

あからさまな競争や直接的な対決が必要な仕事は鬼門である。

秘密主義。無表情なため、誤解されやすい。

人とのコミュニケーションに疲労を感じるので、彼らにとって雑談は時には拷問をも意味する。ほんの小さなしるしが精一杯の好意の表明。

共通の知的な話題を持っていって会話をする

 

<行動>

  • 普通以上にプライバシーを必要とする
  • 参加することよりも、観察することに注意が向く
  • 物事を理性で捉えようとする
  • 感情的な揺れがほとんどない
  • 外界を騒々しく感じ、できるだけ自分の邪魔をされないようにしている。
  • 要求は減らし、欲望は抑える。
  • 自分だけで何でもできる
  • ため込む傾向がある。時間もスペースもゆとりを作り、エネルギーも知識も蓄える。
  • 自分を周囲から区画する
  • 優れているとみられるが自分では劣っていると感じている。

 

モットー                       知識は力である

基本的な考え                   現実は純粋な理性によって把握できる

気になること                   時間とエネルギーはどれくらいかかるか

ものの見方                      連続性のない思考

欠点                              豊かな世界の存在に気づかない

成長するには                   なんでも積極的に参加する

心がけよう                   心や体で理解する事を覚える

歪み                                   貪欲。出し惜しみする

美質                                   執着を捨てる。自然にギブ・アンド・テイクができるようになる

励みになるもの                 全知-博識であること

上司になると                    距離を置いて管理する。

           自分より積極的な人と組む事が多い。

他者の目に映る姿          内容志向型。無表情。黙って集団の足しにたつ。

衝突のパターン            つきあいにくさ。人の助けになりたい人や特別な存在になりたい人のように心につながりを求めるタイプはこのタイプを不満に思う。

アドバイス          ミーティングに参加するときは、終了時間や出席者、終了後の予定を知っていると、自分の時間やエネルギーを無駄に使わずに住む。

 

傾向

 

良い面           学者肌、物知り、思考深い。危機に直面しても冷静で落ち着いている。

悪い面           プライバシーを大事にするので、人を拒絶しているように思われがち。知性を鼻にかけ、人を見下すような印象を与える。

良くも悪くもある面          歓迎しているのか、邪魔にしているのかわからないような態度をとる

安定時       強さを求め自己主張する人の肯定的な面

                  意思を強く持ち、もったいぶらずに人と打ち解けて素直に思った事が言える

ストレス時      楽しさを求め計画する人の否定的な面

逆に他人との接触を図る。表面は親しげだが内心は恐がっている。

 

 

6. 安全を求め慎重に行動する人

 

別名:あまのじゃく・監視者・騎馬警官

 

権威を疑え

 

私の周りの人物では:自分??

 

<概要>

逆境において強さを発揮するが、簡単に成功すると疑い深くなる。弱者のためや状況をひっくり返すためには全力で戦おうとする。命令系統のはっきりした上下関係の強い環境が働きやすい職場となる。競争的で重圧のある仕事は好まない。

 

<行動>

  • 潜在的な難局、危険、障害などに注意が向く
  • 想像がふくらんで、いらない心配までしてしまう
  • 安全が何よりも気にかかる
  • 疑い深くすぐ裏を考える
  • 他人を簡単に信用しない。
  • 人のほのめかしや心中や言外の意味を感じ取る
  • 権威を疑う
  • 成功について、相反する感情を持っている。たいしたことではないという気もするが、完璧に果たせなかったという気もする。
  • 結果が恐くて先延ばしにしてしまうことがある

 

モットー                       権威を疑う

基本的な考え                   世界は危険に満ちている。起こりうることに備えよ

気になること                   矛盾を示す証拠はないか

ものの見方                      もしそうなったら?これは本当だろうか?

                                          裏になにかあるのでは?と自分に問いかける

欠点                              権威の力を過大評価する

成長するには                   自分と他人を信じることを学ぶ

心がけよう                      物事を確信する力を伸ばす

歪み                              恐怖

美質                              勇気

励みになるもの                 確信

上司になると                    トラブル処理と障害の克服が得意

                                          確信できる点を見つけ、疑問点を解消しようと努める

                                          基本的に、攻撃されても意志を曲げない

                                          転換期には力を発揮するが、平時には慎重になりすぎる

他者の目に映る姿             責任感がある。心配性。危機に敏感。

           「闘争か逃走か」という面

                                          恐怖感を表に出すこともあれば、攻撃的になることもある

衝突のパターン                積極的な人に対して苛立ちを感じる

アドバイス                        難しく考えすぎないで、前向きな選択肢も視野に入れる

 

傾向

 

良い面                信頼できる人には忠実。支持してくれる人には常に誠実でいる。

                            味方には感謝を忘れない。自分が属する集団を守る。

悪い面                 他人を厳しいめで見定める。相手の動機に疑問を呈し、怪しげな意図があるのではないかと疑うので、相手は反対尋問を受けているようなきになる。

良くも悪くもある面          口に出さない疑念があるため、矛盾した言動を見せることがある。ひとたび疑念に取り付かれると、周囲の見方がまるで変わってしまう。

安定時                平和と調和を願う人の肯定的な面へ

ほめ言葉を受け入れたり良い結果が出ると信じたり、疑念を持たずに予定を変えたりできる

ストレス時          成功を追い求める人の否定的な面へ

                            目の前の仕事に集中するが、心の中は恐怖でいっぱいになる

 

するどい分析をするのだが、警告を発することで、往々にして周囲をしらけさせてしまう。内容をうまくまとめて話したり、聞き手の心を動かしたりすることは基本的に苦手なのだ。人前で話すのになれることができない。どれだけ場数を踏んでみても、どれだけ大きな拍手を受けても、人前で話すよう頼まれると、居並ぶ敵に対面するような気分になってしまう。

 

 

7. 楽しさを計画する人

 

あなたは順調。私も順調。みんなそうでしょう?

 

私の周りの人物では:O先輩

 

<概要>

自分にとって世界は機会と選択肢に満ち溢れている。自分に価値があるという自信から、自分が成功する資格を備えていると思っている。可能性が見えている限り人生は万事順調である。新しいものが始まることに心を躍らせ独創的なアイデアを生み出しもするが、ひとたび計画が実行に移されて心を躍らせることのない日常業務に追われるとそれまでの興味は失われてしまう。飽きっぽい。

他の人が不可能だと思う事でも前向きに考えられる。

人生観は全てを手に入れよう。欲張り。ひとつの事に打ち込む事が苦手

 

<行動>

  • 建設的なことや、将来の可能性に目が向く
  • 楽観的で、何事にもさまざまな選択肢がみえる
  • 何かに深くかかわるのが苦手だ
  • 物事に制限を設けたくない
  • 楽しさを求めている。人生は冒険に満ちていると思う
  • なんでも経験して、大いに楽しみたい
  • 多くのことに興味がある
  • 活動的で、計画がたくさんあり、予定が詰まっている
  • 経験は成功よりも大事だと思う
  • ナルシスト的なところがあり、自分には特別な資格があるように感じる。
  • 自分には魅力があり、人に好感を与えていると思う

 

モットー             明日は明日の風が吹く

基本的な考え      世界はさまざまな可能性に満ちている

気になる事          最良のシナリオを描くにはどうすればよいか

ものの見方          楽しい計画をいくつも抱える

欠点                     現実の制限が見えない

成長するには      一つ一つの事に専念することを覚える

心がけよう          物事に集中する。極端に走らない。責任感を養う。

歪み                     欲張り。あらゆるアイデアに飛びつき、なんでも経験したがる

美質                     落ち着き。ひとつの事に集中する。

励みになるもの   広く浅くではなく、ひとつの分野で権威となる

上司になると      計画を案出し、その後は人任せにする。企画力には長けているがその後の実行が伴わない。守備範囲が広く、ネットワーキング、全体像の構築で力を発揮する。

他者の目に映る姿          楽しい人。楽観的。人を楽しませるのがとてもうまい。

                                          その反面、責任感に欠け、すくに逃げる

衝突のパターン                軽々しく約束し、大げさな主張をするので、後で災いを招く

 

アドバイス              新しい計画を考える前に、必ず今やっている仕事を終わらせよう

 

傾向

 

良い面             平凡な人でも贅沢で華やかに見える。遊び好き。前向き、想像力が豊か、独創的。

悪い面                 自分自身の楽しみや興味に没頭するので、いい加減で当てにならないと思われている。

安定時                 知識を得て観察する人の肯定的な面。

                   休息をとり、回復するために孤独の中に引きこもる。外の刺激に乱されず、じっくり内面に向き合う。

ストレス時          完全でありたい人の否定的な面

選択肢を捨てなければならないと憤慨する。制限されそうになると批判的になり、腹を立てる

 

8. 強さを求め自己を主張する人

 

別名:大将、対決者、挑戦者

 

私のやり方が嫌ならやめてもらう

 

私の周りの人物では:社長?

 

<概要>

主な関心は支配にある。思ったことをはっきり口に出し、正義は勝つが最大のテーマで私の味方、私の部下を、何があっても守ろうとする。駆け引きや他人に従うことは苦手。才能のある弟が多い。一般論を嫌う。

 

<行動>

  • 自分の周りで、誰が権力を握り、支配しているのかが気になる
  • 強くなって、弱いものを守りたいと思う
  • 自分の弱い部分は認めたくない
  • すべてかゼロかという極端なところがあり、何事にも白黒をつけたがる
  • 完璧な真実や正義を信じている
  • 攻撃的、高圧的、衝動的である
  • 刺激や興奮を求める
  • 思ったころをそのまま口に出し、対立もいとわない
  • 怒りを面に出す

 

モットー             苦しい顔は人には見せない

基本的な考え      強者は生き残り、弱者は淘汰される

気になる事          支配権を持っているのは誰か

ものの見方          全てかゼロか

欠点                     自分の他人への影響力が自覚できない

成長するには      権力の適切な使い方を学ぶ

心がけよう          自分の弱さを恐れない

歪み                     渇望(必要以上のものを求めすぎる)

美質                     無邪気(他人の善意を信じる)

励みになるもの   真実

上司になると      力を持っているが、必ずしも自分の他人に対する影響力を理解しない。便りのないのは良い知らせ。うまくやっているときは何もいわれないが、進路を外れるとあれこれ注意される事になる。

部下は、保護されていると同時に、何から何まで管理されているものと思ってよい。

他者の目に映る姿             ぶっきらぼう。命令的な態度で主導権を握る。一人で部屋を埋め尽くすような存在感がある。

衝突の原因            客観的正義と自らの関心を混同することがある

アドバイス          きちんと向き合うこと。

  「あなたの立場は理解しています。これがあなたの主張のポイントですね。

私は同意できません。これが私の主張です。」情報を粉飾してはならない。

 

傾向

 

良い面                勇敢、不屈、公正、誠実、率直、他意がない。裏表がなく見たままの姿

                            同僚に自信を与える

悪い面                 正義感が一歩誤ると他人の支配に向かう。威嚇的ででしゃばりな行動に出る。

安定時                 人の助けになりたい人の肯定的な面

人から認めてもらいたがるようになる。同僚や従業員に対して角に防御的になる。他人に力を与え、彼らの潜在能力を引き出す事によって認められる

ストレス時          知識を得て観察する人に向かう

                      引きこもるとドアの前に「起こさないでください」と大きな札をかける

 

9. 調和と平和を願う人   

 

別名:調停者・仲介人・争いを避ける人

 

平和にいこうよ。波風立てるものじゃない。

 

私の周りの人物では:Y部長

 

<概要>

望むものは意見の一致と平和な職場である。

ある決断のよい点も悪い点も見えるからどちらか一方に肩入れできない。いったん動き出すと、能率はとても上がる。

柔らかい雰囲気で温かみがある

 

<行動>

  • やるべきことではなく、どうでもよいことに注意が向く
  • 大切でないことに、大切なことと同じくらい関心が向くことがある
  • 問題のすべての側面が見える
  • 争いの調停をしたり、調和をはかるのがうまく、ありすぎるほどの適応力がある。
  • 相手を喜ばせようと、気遣いをする。なかなかノーと言えない。
  • 違和感なく人の輪に入る。
  • 気持ちのいい解決を望み、対立を避ける。
  • 相反する感情を持っている
  • 怒りや攻撃性は、あっても表にはほとんど出さない
  • エネルギーや怒りを心の中に抱え込んでいる

 

モットー                  波風を立てない

基本的な考え                    何事にも良い面と悪い面がある

気になること                    他人の優先事項

ものの見方                        物事をさまざまな角度から検討する。そのため、なかなか決断できない

欠点                                   自分の立場

成長するには                    自分のために行動する

心がけよう                        自分のアイデンティティを見出し、自分自身で決断できるようにする

歪み                                   自分を忘れる

美質                                   行動

励みになるもの                 無条件の援助

上司になると                    意見をはかりながら、全体の合意を得ていく

                                          あるいはマニュアルどおりの管理スタイルにもなる

他者の目に映る姿             落ち着いていて、人当たりがよく、安心できる

                                          あるいは頑固で、ぐずぐずしている

衝突パターン                    消極的な攻撃先方を採る

                                          つまり、仕事を最後まで終わらせない

 

傾向

 

良い面                それぞれの人の要望に対応できる。歩み寄ることができ、受容性がある。

                            他人の中に内在する良い面を引き出すことができる

悪い面                 怒りをため込む。わざと要点から外れる。他人を無視する。

すべてを同等に重要視するため、かえって相手からすると軽視されているように感じる。

良くも悪くもある面        外面的には順従で穏やかさを保っているが、内面的には機会を逸したという怒りがある。表向きは「たいした問題ではない」と思いながら、心の底では「ないがしろにされた」と感じている

安定時                 成功を求める人の肯定的面

                   行動的になる、目的があって計画的になり、自分の選んだ道を前向きに進む

ストレス時          安全を求め慎重に行動する人の否定的な面

選択を迫られる。ストレスが弱いときには冷や汗が出て無感覚になる。              強いときは、異常なほど集中力を発揮して的確に危機に対応する

 

薬物治療の未解明:メトホルミンの多面的作用

はじめに

 メトホルミン(metformin)は、米国では2型糖尿病に対する第1選択薬として、最も広く処方されている薬剤である。2021年は9,100万件の処方箋、2004年の4,000万件から増加している。アメリカは医療費が高いため、費用対効果の点からも積極的に選ばれている点に注目したい。

 metforminの効能は2型糖尿病に留まらない。血糖管理だけでなく、さまざまながん、肥満、肝疾患、心血管疾患、神経変性疾患、腎疾患など、より幅広い疾患に対しても有効な可能性がある。

 さまざまな疾患に関するエビデンスが蓄積されるにつれ、多くの試験が開始されており、今まさにその適応を拡大しようとしている。

 

糖尿病

metforminは生薬としての起源を持ち、1918年に血糖低下作用が発見されたものの1930年代には毒性の恐れを理由として廃れた。1940年代に欧州で再発見されて合成され、1957年に糖尿病に対する使用の初の報告があり、米国において1994年に承認された。

 本剤は、世界保健機関(WHO)の必須医薬品リストに初めて記載された2011年以降、2型糖尿病に対する推奨第1選択薬としての地位を維持している。

 これまでは、主にそのインスリン感作作用に焦点が当てられていたが、最近再び関心が高まっているのは、他の複数の受容体に作用するという仮説も関連している。

 

心血管病

 2023年に開始されたVA-IMPACT試験は、冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢動脈疾患を有する前糖尿病状態の患者において、metforminが死亡または非致死的虚血性心血管イベントのリスクを減少させるという仮説が検証されている。

 metforminの主な作用機序は、代謝調節、細胞保護、生存の中心的経路であるAMP(アデノシン一リン酸)活性化プロテインキナーゼの活性化によるものとされている。

実験データでは、アテローム動脈硬化症の発症抑制、心筋梗塞サイズの減少、内皮機能の改善、抗不整脈作用が示されており、それらのいずれの作用も糖尿病の有無に依存しなかった。

 現在組み入れ中の他の心血管関連アウトカム試験としては、Met-PEF試験、LIMIT試験、Metformin as an Adjunctive Therapy to Catheter Ablation in Atrial Fibrillation(心房細動におけるカテーテルアブレーションの補助療法としてのMetformin)試験がある。

 

がん
 ニューヨーク州のRoswell Park Comprehensive Cancer Centerでは、がんの高リスクである過体重または肥満者において、metforminが肺がんを予防するかどうかを調査する第II相試験を行っている。

 本試験では、metforminが参加者の免疫系を再プログラム化し、がん発症に関連する制御性T細胞の活性化を抑制させることができるかどうかも評価される予定である。

 

・前臨床データや後ろ向きの臨床データでは、metforminは抗がん作用を有することを認めているが、それは患者が過体重の場合に限られる

・マウスにおいて、肥満により制御性T細胞の機能が亢進し、肺の免疫系を抑制することがわかった。metforminは、この影響を元に戻すことができる

・本試験は、ヒトにおいても同様の効果が得られるかどうかを調査するため本試験を実施している。口腔がん、子宮内膜がん、脳腫瘍など他のがん種においても研究が進行中である。

 

アルツハイマー
 metforminは認知機能の低下を少なくとも遅らせることは、明らかにされつつある。ニューヨーク市のColumbia University Irving Medical Centerではmetforminのアルツハイマー病予防作用を評価する第II/III相無作為化比較試験を行っており、「インスリン値と血糖値の改善によりアルツハイマー病のリスクを低下させられる」という仮説を検証している。

 

まとめ

metforminはあらゆる疾患に有効な薬なのか? 想定されるこれらすべての有益な効果は、血糖降下薬およびインスリン感作薬としての作用に伴うものなのか、それともmTOR(mammalian target of rapamycin)阻害や直接的な抗ウイルス作用を含む他の細胞作用によるものなのか。

 

結論としては、不明である。

 

安価で普遍的に入手可能な本剤が、疾患状態に対し有効かどうかを調査することは確かに有益であるが、消化器関連有害事象や、ビタミンB12欠乏症の可能性、骨格筋発達の鈍化、腎機能障害者における乳酸アシドーシスのまれなリスクなどの有害事象の潜在的リスクにも注意が必要である。

脳梗塞のための役立ちリハビリグッズ

脳梗塞片麻痺を患ってから5年以上が経過し、徐々にリハビリについても自分なりの理解が深まってきました。

 

 今だったら、こういうやり方もあったな・・という便利なリハビリグッズを知りました。「今まさに入院している患者さん」をイメージしてリハビリに役立つグッズをランキング形式で紹介します。

 

ただ、麻痺の程度によって適応や有効性は変わるため自分の状態をイメージしてご活用ください。

 

1位 シックスパッド アームベルト(Arm Belt)

 

目的:麻痺している手足を動かす

利点:麻痺した重い手足を動かすことは心を消耗します。

   電気刺激により自然に筋が動くため、心の負担を減らします。

 

説明:麻痺があり、動きが悪く筋力低下がある患者が対象です。電気刺激療法は標準的に行われている治療です。リハビリの臨床では、十分な回数や量を一人の患者に使えない病院が多いことです。リハビリ機器は病院の入院患者数に対して極めて少ないことが多いです。

 シックスパッドは医療機器ではないため、病院で行うものよりは精度は落ちますが、個人が購入して使えることで、量を確保でき、リハビリ効果はより高まります。

 ただし、使用に際しては、リハビリ医師によく相談しましょう。

 

↓は腕用ですが、足にも使えます。日本人は手足が細いので、このサイズが良いと思います。

 

 

 

2位 ドクターエア コンディショニングボール

 

目的:麻痺した硬くなった筋肉を緩める

利点:大きく2つあります

   ①麻痺した手足を動かすと筋肉が固くなる方がいます

    そういう筋に振動刺激を加えると筋が緩まります。

   ②麻痺した手足は何もしなくても硬くて屈曲しています

    振動刺激を与えると、伸張反射を刺激して筋が伸展し気持ちがいいです

 

説明:ブルブル震える振動刺激にて筋の緊張を緩和します。特に麻痺した手や肩が硬くて痛い方に有効です。理学療法ガイドラインにも振動刺激は記載があり、有効性は示されています。一方で、費用などの問題からか振動刺激をリハビリに取り入れている病院は少ないのが現状です。麻痺に対するリハビリの一つ、川平法などでは積極的に利用されています。

 麻痺した手で握るように使用するのがおススメです。

 

3位 足指セパレーター シリコン製

 

目的:足からの感覚入力を正常化する

利点:歩いているときに使用すると足を着いている感覚が増える

   感覚が増えると、筋肉を動かしやすくなる(力が入りやすい)

 

説明:麻痺した足は、生理的な横アーチが消失し、開帳足となります。体重をかけようとすると指が曲がってしまうハンマートゥーとなる場合もあり、全体として足の感覚が少なくなります。

 この状態は、麻痺足底筋のコントロールを悪化させるため、触覚を増強する感覚入力増強手段として足指セパレーターを用います。

 100均などにも売っているため、まずは試してみてください。長期的に麻痺側の足のケアは長い目で後遺症コントロールに効いてきます。

 

4位 重錘

 

目的:麻痺側でしっかり荷重する

 

利点:立っているとき、歩いているときのバランスが良くなる。

 

説明:麻痺した足側の足首に重りを巻きます。「弱い脚になぜ錘?」と思うかもしれませんが、重錘により下肢の質量が増大することで、バランスが良くなります。

これは理学療法において、論文などで報告されている証明された効果です。どの程度の重さが良いかは、軽いものから使ってみて次第に重くしていくことをお勧めします。

 

開始 0.25㎏ → 0.5㎏  位が目安かと思います。