私のリハビリ体験
歩行練習を始めた時、麻痺側下肢は曲げる力は弱かったが、伸ばす力は少しあった。 手で何かにつかまりながら、脚を伸ばし、少し体重をのせた状態で身体を支える。 そもそも非麻痺側だけでも少しの間なら立っていられる。 まあ、言葉でいうと簡単だが、実際は…
ある日、脳梗塞を発症し、片麻痺となった。 リハビリでやった基本動作は 起居(ベッドから起き上がる)、移乗(車いすなどへ移る)、立ち上がり(座った状態から立ち上がる)、歩行の順番であった。 その結果、何とか歩けるようになり、家に帰った。 歩行と…
歩く脚で「地面をける」これが意外と難しい。 健常な人は歩くときこのような感覚は持たないだろう。 少し速足で歩くとき、に近い感覚だろうか。 脳梗塞で身体が麻痺すると、身体の動かし方がわからなくなる。 麻痺している脚で歩こうとしても、歩き方を忘れ…
脳梗塞を発症してから数年経った。 なんとか歩けるようになるとある程度の達成感を得られる一方で、まだまだ課題だらけだ。 例えば、散歩しいていると信号待ち、となることがある。 お買い物の列に並ぶときもある。実は、これがきつい。 ある場所にじっとし…
医者にもいろいろな医者がいます。内科、外科、小児科などなど。 なんとなく患者像と重ねてイメージができるのではないでしょうか。 一方で、リハビリ医とはなにをするのでしょうか。 実際にリハビリをしてくれるわけではないし、療法士とはどこが違うのか。…
~ 私のリハビリ⑨ ~ 何をやるかも大切だが 自分なりに 続けられるものをみつけること 医療の世界では急性期から慢性期まで切れ目なくサービスがつながっていくことを 地域包括ケアシステムという。 そして、その仕組みはまだまだ途上である。 リハビリ病院…
入院中は毎日リハビリを受けたため、担当者以外の理学療法士、作業療法士に関わっていただいた。 リハビリテーションの医学的にはセラピストによる技術の差とリハビリの結果への因果関係は十分に証明されていない(とても残念なことであるが)。 ただ、セラ…
人は一人では生きられない。 どんなに頑張っていても、病気に直面した時、究極に無力であった。 動かない身体を抱え、これからの人生に対する不安、再発に対する不安 とても理性的ではいられない。 結局 最後まで不安はなくならない ここから先は患者自身の…
リハビリセラピストへ伝えたいメッセージを込めて私の体験をお話しします。 「認知的不協和」という言葉を知っていますか? 子どもを対象とする教育心理学では有名な言葉で、人は自分の思惑と現実が矛盾するとストレスを感じ、その矛盾を解消しようとする心…
~ 私のリハビリ⑤ ~ 身体を動かしたときに得られる筋肉の動きや感覚を感じよう 入院ベッドで私は患者の体験記を探していた。 重症だったけどよくなったという体験記の中に希望をさがした。 どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか。 自分にでき…
~ 私のリハビリ⓪ ~ からだをさびさせない さびなければ希望は続く 入院ベッドで私は患者の体験記を探していた。 重症だったけどよくなったという体験記の中に希望をさがした。 どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか。 自分にできることを知り…
~ 私のやったリハビリ④ ~ 健常側はできるだけ使わず 麻痺側を できる限り生活の中で使用する 入院ベッドで私は患者の体験記を探していた。 重症だったけどよくなったという体験記の中に希望をさがした。 どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか…
入院ベッドで私は患者の体験記を探していた。 重症だったけどよくなったという体験記の中に希望をさがした。 どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか。 自分にできることを知りたかった。 ----------------------------- 2週間の急性期病院での治…
~ 私のやったリハビリ② ~ 動くなら7割くらいの力で動かせる動きを繰り返す 心も疲労する。無理して頑張らない。 入院中ベッドで私は患者の体験記を探していた。 「重症だったけどよくなった」という体験記の中に希望をさがした。 どんなことをすれば良い結…
~ 私のやったリハビリ① ~ 1.身体が動かない段階では、刺激を麻痺した手足に感覚を入れることをした 2.動かさないことで関節が硬くならないように、関節は良い方の手で十分に動かした 突然の入院 ゆめかうつつかまぼろしか …こんなセリフが思い浮かぶ …
リハビリテーションに対する患者の想い 学校、就職、結婚。 子供が生まれて、ローンで家を建て、退職までにコツコツ返済していく。 ありふれた平凡な人生。 誰もが思い描く、ありきたりな日常の中、まじめに生きてきた。 まじめは自分の長所であり、短所でも…