脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

私のリハビリ体験⑨ 退院後の私

~ 私のリハビリ⑨ ~

 何をやるかも大切だが 自分なりに 続けられるものをみつけること 

 

 

医療の世界では急性期から慢性期まで切れ目なくサービスがつながっていくことを

地域包括ケアシステムという。

そして、その仕組みはまだまだ途上である。

 

  

リハビリ病院入院中は毎日リハビリがあり、いわば強制的にリハビリを行う。

 

入院費も払っているわけだからやらないともったいない。

 

これが家に帰ると、さっぱりやらなくなる。

  

 

散歩しようと思ってもが降っていたり、花粉がたくさん飛んでいたり。

 

病院の外はリハビリ継続の障害はたくさんある

 

 

 

「家に帰ってきてから、全くリハビリしないじゃない!」

 

 

と家族に責められた経験はおそらく患者ならあるだろう。

 

 

 

やる気はあるのだけど…

 

 

人間というものは行動するにもエネルギーが必要である。

 

特に患者は普通の人以上のエネルギ―が必要で、なんとなく時間が過ぎてしまう。

 

システムとしてサポート体制を考えてもらいたいと思うのは患者の甘えだろうか。

 

 

 

 以下、私が続けられた自宅でのリハビリである。

 

病院で与えられた自主訓練は 1,2回しかやらなかった。

 

 

真向法   

 

 「身体の健康のために筋力をつけよう。疲れやすいのも筋力がないからだ。

 

よく聞く医療者から聞かされるセリフだが、筋トレは麻痺がある身体には過激なトレーニングである。

 

ただで生活をするのでさえギリギリにすり減っている脳卒中患者が筋トレなどなかなか続けられるわけがない。

 

実は私は、筋トレを始めるまでに5年以上かかった。

 

5年くらいたって、やっと筋トレをやろうか、という気持ちになった。

 

私の場合は、そのくらい時間が必要だった。

 

 

退院初期からできたことは、筋肉をやらかくしようということ。


つまり ストレッチ であった。

 

 

力はいらない。

 

テレビを見ながらでも始められる。

 

始めてからテレビを消せばいい。

 

 

患者の心のエネルギーはそのくらい乾ききっていると思ってほしい。