脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

私のリハビリ体験⓪ 拘縮という身体のさび 

~ 私のリハビリ⓪ ~
 
からだをさびさせない  
さびなければ希望は続く 
 
 

入院ベッドで私は患者の体験記を探していた。

重症だったけどよくなったという体験記の中に希望をさがした。

どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか。

自分にできることを知りたかった。

このブログはあの時の自分のそんな声に応えたい。

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脳には「可塑性」という特徴がある。
つまり、何歳になっても、脳は変化するということである。
 
脳卒中で脳が傷ついたとしても、リハビリを続けていれば少しづつ脳のレベルで身体が改善していくことが理論上は起こりえる。
 
一方で、関節や筋肉・骨などそうはいかない。
関節が固くなり動かなくなること。それを拘縮という。
 
 
それこそ、私が入院中最も恐れていたことであり、「身体がさびてしまうこと」であった。
 
 
 
人間の身体はロボットと同じである
 
脳からの命令に従い身体が動くロボットである
 
そして身体は使わなければ錆びてしまう。
 
関節や筋肉が錆びたら動かない。その後に脳が治っても動かない。
 
麻痺した身体は、動かせないため簡単に錆びてしまう。
 
だからそこだけはこだわった。必死だった。
 
 
身体を錆させないための拘縮予防は使うこと。
 
けれど麻痺しているから動かない。動かないから使えない。
 
グルグル回る悪循環。
 
 
以下 長崎北病院名誉院長 辻畑光宏先生が考案した拘縮予防法
 
私は毎日、時間が許す限り動く方の手で、拘縮予防を行った。
 
 
今すぐに動かなくても、将来に希望を託すことが拘縮を起こさないことである。
 

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