脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

仕事と家事のストレスは女性の心臓を蝕む

 

働き方改革が医療界へ

 

政府の働き方改革が医者の世界にも少しづつ浸透してきた。私が社会に出た頃は、ほぼすべての病院がブラックであったと思うが、東京のブランド病院に労働基準監督署が入ったり、過労死で若い医師が亡くなったことが大々的に批判的な報道されるようになり、「過重労働が心身の健康リスクを高める」ことは世の中に周知されてきていると思う。

 

 

労働基準監督署も助けてくれない現場

 

配偶者やパートナーの助けがあるにしても!?女性の多くは責任ある仕事をこなした後に、子どもや家事に追われる日々を過ごしている

 

日本の育児環境においての課題の話は別の機会にするとして、これらのストレスは、男性よりも女性の脳卒中や糖尿病、心疾患などの慢性疾患の発症リスクを高めるという研究報告が増えているそうだ。

 

 

米国心臓協会(AHA)は家庭を持つ女性は、家族だけでなく自身の健康に気を配り、ストレス軽減に努めるようにと助言している。

 

 米エモリー女性心臓センターでメディカル・ディレクターを務めるGina Lundberg氏は、飛行機での緊急時には、「親は子どもに酸素マスクを着ける前に、まずは自分自身がマスクを装着すべき」とする安全指示を引き合いに出し、「女性はまず自分自身をケアすべきだが、“家族のことを優先すべきでは”という心の声に従ってしまい、結果的に自分自身をなおざりにすることが多い」と話している。

 

 ある研究によると、仕事で大きなストレスを抱えていると報告する女性は、ストレスレベルが低い女性に比べて、脳卒中心筋梗塞などの心血管イベントを発症するリスクが38%高い可能性が報告されている。

 

 なお、心理社会的ストレス因子は、昇進などの前向きなものであっても、体内のホルモン反応を引き起こし、体重の増加や心疾患リスクの上昇につながることが知られている。

 

 Lundberg氏らは、血圧やコレステロールの管理、禁煙といった対策に加えて、女性には心と身体をリラックスさせるような趣味を持つことを勧めている。中でも「電子機器から解放されること」を挙げ、携帯電話の電源を切って瞑想などストレス解消に役立つことをするようにと助言している。

 

 

引用:American Heart Association News covers heart and brain health.

 

 

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naorureha.hatenablog.com