はじめに
リハビリでの入院生活というのはとても単一的で、あまり刺激的ではないものです。
VRやゲームは、そんなリハビリテーションを少し刺激的なものに変えるツールになるのではないかと思ったものです。
任天堂Wiiのソフト「Wii Sports」が、脳卒中後の上肢の機能のリハビリテーションになりうるかどうかを検討した多施設共同ランダム化比較試験を紹介します。
方法
24~90歳の脳卒中後に上肢麻痺を認めた240人の患者を対象とし、
リハビリテーションは在宅で実施され、Wiiも自宅で行われた。
①毎日Wiiをやってもらう群
②毎日上肢エクササイズをやってもらう群 にランダムに割り付けた。
主要評価項目は、6週間目の上肢機能とした(ARAT:アクションリサーチアームテスト)。
結果
結果はプライマリアウトカムに有意差はみられなかった。(ARAT平均差-1.7、95%信頼区間-3.9~0.5、 p=0.12)。QOLや長期上肢機能にも有意差はなし。
結論:Wii Sportsは上肢エクササイズと同等の効果があるものの、コストがかかる
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