脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

私のリハビリ体験⑤ 知覚(感じるということ)

~ 私のリハビリ⑤ ~
 
身体を動かしたときに得られる筋肉の動きや感覚を感じよう
 
 

入院ベッドで私は患者の体験記を探していた。

重症だったけどよくなったという体験記の中に希望をさがした。

どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか。

自分にできることを知りたかった。

このブログはあの時の自分のそんな声に応えたい。

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 リハビリにおいて知覚は非常に重視されている。
 
無意識に生活しているが、風や空気抵抗、私たちの周りは知覚にあふれている。
 
それを意識をするだけで 脳が活発に働くようになる 新しい回路ができやすくなる。
 
 
 
 
私の場合、脳梗塞により受けた障害はほとんどが運動にかかわる神経であった。
 
つまり、感覚は全く障害されていないのだから、知覚はかわらないはずだった。
 
事実、何度も右や左の手足を触られ診察をうけたが、特に感じ方違いはなかった。
 
しかし、大きな違いがった。それは動かないこと
 
皮膚の感覚は全く差がないのに、動かない体が受ける感覚の情報量は極端に減った。
 
 
これは後に体をうごかさない(動かないのだが)ことによる、身体の筋肉の動いた感覚がなくなったからだと分かった。
 
これは言葉で説明しても伝わらないと思う。
 
動かしたくても動かせない。動くことで感じる感覚の消失。
 
これはセラピストがリハビリで他動的に動かしてくれても得られない。
 
自ら筋肉をを動かすことではじめて得られる感覚であった。
 
この感覚を自覚できるようになってから、何がリハビリ効果につながっているかが実感できた。
 
                  引用:草加松原リハビリテーション病院HP
 
 
電気刺激は無理やり筋肉を動かすものだが、うまくいけば知覚の面で可能性が広がる。
 
この辺りは専門的で、患者の努力の範囲を超えており、セラピストとの相談が欠かせない。