脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

私のリハビリ体験② わずかに動く身体

~ 私のやったリハビリ② ~

動くなら7割くらいの力で動かせる動きを繰り返す

心も疲労する。無理して頑張らない。

 

 

入院中ベッドで私は患者の体験記を探していた。

「重症だったけどよくなった」という体験記の中に希望をさがした。

どんなことをすれば良い結果になる確率があがるのか。

自分にできることを知りたかった。

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突然の入院から2週間がたつ頃、わずかに手足が動くようになってきた。

 

脳のむくみが取れてくると全く動かない身体がわずかに動かせるようになるらしい。

といってもごくわずか。指が数㎜曲がる程度。

 

それでも全く動かない身体とは違う。

 

なぜかよくあくびが出たが、あくびをすると身体を伸ばしたい衝動にかられた。

そしてあくびと一緒なら両方の手足をのばすことができた

 

気持ちがいいので、あくびと一緒に何回も身体を伸ばしていたが、思い通り動くわけでもない。私の場合は、ある一方向に伸ばすだけだった。

 

 

それでも身体がわずかに動くようになったら、リハビリではいろいろ課題を与えられた。

 

 

「ボールをつかむ」、「ベッド柵をつかむ」。

だが、想像以上に何もできない。

 

少し動くくらいでは実際は機能としては何もできないのだが、リハビリセラピストに様々な課題が出され、挫折した。

 

 

結局、言われたことはあまりやらなかった

 

自分で考えてなんとなく、7割くらいの力でできる動きを繰り返した。

全身の力を込めてもわずかしか動かない状態でのリハビリは体力と精神を消耗する。

 

私の心はそこまで強くない。


身体以上に精神(心)が消耗する

  

 

これはリハビリセラピストもわからないようだ。

心の強さは人それぞれだと思うが、経験してみないとわからないのだろう。

 


リハビリはマラソンのようなものだ。

先がどれだけ長いかわからないが、長いことだけはわかる。

全力疾走で走り切ることは難しいとすぐに悟る。

 

 

現実として動かない身体が、すぐに動き出すことはなかった。

力まずに、無理せずに一歩づつ進むしかない。 

 

 

例えば、下肢では全く動かない状態から「同時屈曲」「同時伸展」の2つだけはできるようになった。メカニズムはわからなかったが、体の詳細に動かすシステムが破綻し、複数の関節のすべてを曲げる、すべてを伸ばすの2パターンはやりやすかった。

 

もちろん自分で立つことはできない。

セラピストに立たせてもらい、動かす・・場面でのだ。

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観察による歩行分析 医学書

 

 

naorureha.hatenablog.com