注) 2019年1月時点での情報です
慶應義塾大学の吉村昭彦氏らは、うつ病の薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が脳梗塞後のリハビリテーション期に神経症状を改善する可能性を明らかにしました。
脳梗塞の慢性期に、脳内で特有の制御性T細胞(脳Treg)が大量に集積していることを発見、脳Tregがセロトニンにより増殖・活性化する点に着目し、脳梗塞モデルマウスにSSRIを投与したところ神経症状の改善が見られました。
これは過剰に活性化し神経毒性物質を産生するアストロサイトを脳Tregが制御し、神経細胞を保護しているからのようです。Tregは脂肪組織、筋肉、皮膚などさまざまな組織に存在していますが、脳梗塞後に集積していたのは脳内特有の脳Tregで、セロトニン受容体の一種を発現していることが分かり、生体外の実験でセロトニンにより活性化・増殖する特徴も明らかになりました。
これまで脳梗塞に対する治療法は急性期に限られ、慢性期に対してはリハビリや再発予防しかなかった。今回の成果は動物実験の結果だが、慢性期にも神経症状を改善できる治療法の開発につながるものと期待される。
今まで否定的な報告もあったような。人間での効果としては
個人的には?かなぁ。