脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

短期集中型自立支援プログラム(動機づけへの介入効果)

リハビリテーションは活動に対する介入であり、最終的に患者の生活の中に活かされて行かなければならない。

 

介護保険 短期集中型自立支援プログラムのアウトカムについての論文です。

 

プログラムの構成は、一般的な通所型サービスと同様で、さらにリハビリテーション専門職が中心となり、毎回20分間(状況に応じて10~30分間)の動機付け面談を実施することにより、利用者が自身の可能性に気付き、元の生活を取り戻すための日々の暮らし方を知り、自分自身を管理できるようにすることを目的とした。

方法

大阪府寝屋川市にて、2群間並行ランダム化比較試験を実施。対象は、介護保険における要支援の認定を受けた65歳以上の高齢者。対象者は、短期集中型自立支援プログラムを追加で受ける介入群と通常の介護保険サービスのみを受ける対照群にランダムに割り付けられた。主要アウトカムは、介護保険サービスからの卒業。

 結果

・対象者375例は、介入群190例、対照群185例
介護保険サービスからの卒業の割合は、介入群11.1%、対照群3.8%(絶対差:7.3 95%CI:2.0~12.5)。
重篤な有害事象リスクは、両群間で差は認められなかった。

 

結論


 本研究で開発した短期集中型自立支援プログラムの追加により、介護保険サービスからの卒業を促進できるかもしれない