脳梗塞後の世界で生きる日記

患者視点でリハビリについて情報発信します

ALSをはじめとした神経変性疾患のための食事療法

ALSをはじめ、神経変性疾患を患い戦っている方に私はこの本を強く勧めます。誤字脱字があったり、解釈について同意できない点も多少ありますが、現代医学で「治療法がありません」と医者に見放された患者達が必死に考え努力した血と涙の末の強い信念を感じたからです。ここで紹介されているいわゆる自らの経験を主体とした治療法は実は日本をはじめ古来から行われてきた東洋医学」そのものであると思います。誰もが医食同源は一度は聞いたことがあるでしょう。

 

以下同書を私なりの解釈にして紹介していきたいと思います。

ALSがタイトルにありますが、多発性硬化症認知症などいわゆる神経疾患、そして癌なども考え方としては同じように応用できると思います。そして興味を持たれた方はぜひ本書を手に取ってみてください。

 

1.医学的アプローチの分類

まず初めに、基本的な病気のとらえ方について整理します。本書では医学アプローチについて現代医学(西洋医学)、東洋医学、機能性医学と分類しています。機能性医学という新しい分野があるとの考えで語られていますが、私の考えは機能性医学は東洋医学に含め、「西洋医学」、「東洋医学の2つでよいと思います。

 前者の医学は人間を機械のロボットのようにとらえます。ロボットのパーツのように人体を臓器に分解して考えます。思考法は善悪二元論で、ある病気を診るみるとき、もともとの問題のない「善の部分」と問題が生じた「悪の部分」に分けます。例えばもともと問題のない善の身体に悪の細菌による感染により発症する感染症。これに対しては抗生剤で悪い細菌を駆逐しようとします。例えば、もともと問題のない善の臓器に悪い癌ができる。この悪い癌を切除する…などです。もっとも、人体も免疫反応を起こし細菌や癌に対して発熱など戦うための生体反応を起こしているわけですがそこはあまり強調されません。西洋医学のメリットは単純化されていてとても理解しやすい事と、目覚ましい効果があることだと思います。

 しかし、西洋医学感染症をはじめとした急性疾患に十分な効果が出た一方、西洋医学では成果が上がらない病気も残りました。それがALSをはじめとした神経変性疾患などの難病や自己免疫疾患、高血圧や糖尿病などの慢性疾患ではないかと思います。

 後者の医学、東洋医学では病気を善と悪にようにはとらえません。人間を生態系から俯瞰してみて、気などが循環する一つのシステムの一部とらえます。病気は一部の臓器ではなく、人体全体が病気であると考え、善と悪ではなく、気・血・水が不足したり停滞して、「気などの循環が滞った状態」という理解をします。言い換えると、「悪い病気を治す」という考え方をせず、「病気で崩れた生体バランス・循環を取り戻す」、「病気があったとしても、共に生きる」というアプローチを行います。

 

西洋医学は部分・静的、東洋医学は全体・動的にとらえるのですが、なかなかイメージを共有することが難しいようです。神経変性疾患・自己免疫疾患や高血圧や糖尿病など多因子が複雑に関与して生じる病気については西洋医学と共に、このようなアプローチも有効な選択肢になるのではないかと私は思います。

 

以下の本は西洋医学の負の面をわかりやすく説明しています。多くの薬が対症療法であるという事実と、対する東洋医学の違いへの理解が深まるかと思います。

 

 

2.まずは西洋医学

本書では標準的西洋医学治療を受け、それでも症状が進行していく状態の患者が取り組んだ治療法として食事療法を紹介しています。西洋医学では根治できないから、他の方法にすべて切り替える、ということは決して勧めないことを確認しておきたいです。

 まずは、しっかり標準治療を勉強した上で、さらに東洋医学的な要素も入れていること、それも自らの創意工夫の下で進めていくことを提案しています。なぜ人によって違うかは、西洋医学では病名=治療法ですが、東洋医学では病名=治療法ではありません。よって、万人に同じような特効薬は存在しないのです。

 

 現在、西洋医学は標準化といってどこの病院に行っても同じ考え方で治療を受けることができるように情報が発信されています。それが最も集約されたものが「ガイドライン」です。おそらくあなたの病気についても「ガイドライン」「治療指針」があるはずですからまずはそれをよく読んで勉強することから始めてください。今の治療の効果と限界を知ることから次のステップがはじまります。

 

3.食事療法の前に

 

ではなぜ食事療法なのか。

え、食事?それだけ? と思うのが正直な感想と思います。

しかし、この食事について、私たちがいかに無知であるか知ることで直感的に理解していただけたらと思います。

 

現在、ALSの原因は現在わかっていません。

そこで、自分なりに原因の仮説を立てることから治療が始まります。

 

「ALSの原因は神経系に貴金属が蓄積した結果、ウイルスやバクテリア、真菌などの病原体が繁殖しやすい環境が作られる。そのため、体の神経系統が徐々に侵されていく。」 ー セルヒオ(ALSリバース達成者)

 

これは患者さんが自ら必死で勉強をして立てた仮説であるが私はそれなりに納得できる仮説だと思います。そして、ALSリバースを長年研究しているオンラインサポートグループはALSの原因について、19項目を挙げています。ここでは著者の説明を私なりに改変し、整理して記載します。

 

原因① 重金属の蓄積

グアム島のチャムロー族はソテツの実を常食としており、彼らにALSなど神経変性疾患が多発する原因としてソテツの食習慣があるのではないかと考え調査が行われました。魚を取って食べる習慣がなく、土壌や飲料水にカルシウムやマグネシウムの含有量が乏しいこと、アルミニウムやマンガンなどが多く含まれていることなどが指摘されましたが、明確な原因はわかっていません。現在は食生活が欧米化し、ALSの多発はなくなっています。

 

アルミニウム(Al)

今のところ身体への必須性が証明されていません。臨床的には蓄積による中毒が問題となり、神経毒性があるといわれ、筋萎縮性側索硬化症アルツハイマー病においても大脳灰白質にAlが多く蓄積しています。

 

ALSが多発した紀伊半島南部地域の ALS 患者の脊髄内 Mn 濃度の高値、脳内 Al 高値、毛髪中の Mn, V 高値が示されています。 

参考:Kihira T, Okamoto K, Yoshida S, et.al. Environmental Characteristics and 
Oxidative Stress of Inhabitants and Patients with Amyotrophic Lateral Sclerosis in a 
High-incidence Area on the Kii Peninsula, Japan. Intern Med 2013;52:1479-1486

 

水銀中毒

歯の詰め物として使われるアマルガムには約50%の水銀が含まれており、最も有害な物質の一つで、口の中で蒸気化し体内に吸収される。日本では水俣病が有名です。

 

原因② 重金属の不足

食生活の欧米化に伴って、蛋白や脂肪など栄養状態が改善した一方、ミネラルの摂取量の不足や腸での吸収不良などが問題となっています。

 

マグネシウム(Mg)

Mgは種種の代謝の基本的反応の必須イオンとして重要な役割を果たし、300種類以上の酵素がその活性化にMgを必要とします。特に、リン酸伝達反応ATPが関与する酵素反応にMgがアクチベーターとして必須であることから、細胞膜機能、アミノ酸の活性化、DNA合成、タンパク質合成、リン酸化、筋収縮など細胞レベルのエネルギー代謝に不可欠です。

 

アメリカ合衆国の成人60%は必要なMgを摂取できていないと報告されています。日本人においても国民健康栄養調査では不足しやすいと推測されています。

 

マグネシウム摂取量を増加させても尿中マグネシウム排泄量は増加せず,大便中のマグネシウム量が増加することから,腸管からのマグネシウムの吸収に限界があり,一度に大量に摂取しても吸収されていない。

 

参考:カルシウム、マグネシウムの生体内での挙動 糸川嘉則 Inorganic Materials, Vol.1,No.252(1994)

 

1965年和歌山医科大木村潔教授が、紀伊半島南部地域の河川中マグネシウム、カルシウム濃度が大変低値であることに注目し、ALSとマグネシウム、カルシウム摂取不足との関連を明らかにしました。

参考:Kimura K. Studies of amyotrophic lateral sclerosis in the Kozagawa district of the Kii peninsula, Japan. (epidemiological, genealogical and environmental studies).

 

Mg排泄を促進する原因:ストレス、カフェイン、オメガ6の油、高脂質、高脂肪の食事、精製糖質、アルコール

 

参考

・ストレスによる尿中マグネシウム排泄の増大 西牟田守ら.マグネシウム 1988, 7:123-32.

・Magnesium deficiency in alcohol addiction and withdrawal. Shane SRら.Magnes Trace Elem 1991,10:263-8. 

・濃度の高いコーヒーを摂取すると、マグネシウムの尿中排泄量が増加する(県立広島大学人間文化学部 紀要 vol3 1-6(2008))

・日本の水道水~硬さしらべました 20210629watanabe_horisoubun01.pdf (u-tokyo.ac.jp)

 

銅(Cu)

生体内で銅酵素、銅蛋白として存在して鉄代謝、中枢神経機能、エラスチンやコラーゲン合成など結合組織代謝、骨代謝メラニン生成、過酸化水素除去などに重要な役割を果たしています。

 

亜鉛(Zn)

生体のあらゆる組織内に存在して、約300種以上の酵素の活性中心に存在して、核酸の生合成、蛋白代謝、細胞膜の構造とその維持などに重要な役割を果たしています。

※ 亜鉛のキレート作用を有するポリリン酸ナトリウム(歯科ホワイトニング)、フィチン酸、EDTAなど(食品添加物や薬剤)の連用は亜鉛欠乏の原因となります。

 

参考

紀伊半島における筋萎縮性側索硬化症の疫学的, 遺伝学的ならびに地理医学的研究 木村潔 

Kimura K (1965 )Studiesof umyotrophic lateralscterosis intheKozagawa districrQf the KiiOcnunsutu Japan.Epidcrniologi−cal 、genea]ogical and environniental sutadies ・Aaka }/amu Me Rep9,177−192

・ミネラルウォーター -健康にとって美味しい水は名水か- 安井 昌之  機能水研究 Vol.4(1), p.11-16, 2009

 

例えば以下の商品はポリリン酸ナトリウムを含みます。

 

原因③ フリーラジカル・酸化ストレス

運動過剰刺激・脳震盪

フットボール選手など長年アスリートとして活躍した人たちのALS罹患率は、アスリートでない人に比べてかなり高いことがわかっています。身体的なストレスが活性酸素フリーラジカル)を大量に発生させ、身体に炎症を与えると考えられています。

 また、脳震盪を起こしやすいスポーツは、脳血管と脳の間の物質の移動を選択的に制限する仕組みであるBlood brain barrier(血液脳関門)の損傷を起こしやすく、本来脳には届かない物質が脳内に侵入し、障害が起こると考えられています。

精神的ストレス

精神的なストレスは、フリーラジカルを大量に発生させ、身体に体に炎症を起こします。

参考:ストレスと不安が、尿中のマグネシウム排泄量を増加させました。ストレスはさまざまな作用により身体の恒常性を壊します。(Magnes Res.2006 Jun;19(2):102-6)

睡眠不足

睡眠不足が身体に悪いことは議論の余地はないかと思います。朝6時に起きて夜10時までに寝る規則正しい生活は、メラトニンの産生を促します。メラトニンフリーラジカルを破壊する抗酸化物質グルタチオンを作ります。

 

原因④ 化学物質

殺虫剤、除草剤、殺菌剤

殺虫剤、除草剤、殺菌剤などは人体に毒性の高い化学物質を含んでいて、土壌、食物などを通して体内に蓄積し、私たちの食生活と健康に大きな影響を及ぼしています。

スモッグ

大都市をはじめ空気の質が悪いと、経気道的な化学物質の吸入が肺から血液に入り、健康に大きな影響を及ぼしています。

クリーニング用品

洗濯洗剤、食器用洗剤、ハンドソープ、歯磨き粉、クリーニング用品などは天然には存在しない化学物質です。経皮的な身体への吸収もありますし、口腔粘膜からの吸収など体内に取り込まれるものですが、体内での作用は十分にわかっているのでしょうか。

化粧用品

国によって基準は異なりますが、鉛や他の毒性成分を化粧品に混入することが許されています。シャンプー、リンス、ハンドクリーム、日焼け止めクリームからも体内への吸収があります。

プラスチック

近年、日本でもマイクロプラスチックの残留が報道されるようになってきました。プラスチックは身体には異物です遺物です。小さいプラスチックであれば飲料水に浸透します。暑い車の中に置き去りになっていたプラスチックボトルの水はプラスチックが浸出しているため飲まないようにという報告もあります。

また、食べ物をプラスチック製の容器で電子レンジで温める場合も、食べ物に浸出するので使わないようにしましょう。

水道水

アメリカの多くの都市の水道水にはフッ素が混合されています。日本でも、歯磨き粉にも入っています。フッ素は神経毒です。

原因⑤ 肝臓の機能不全

肝臓はデトックス(解毒)のために重要な臓器で、肝臓が正しく機能していないと毒素が体内に蓄積することになります。肝臓にとっての2つの大敵はアルコールと小麦で、小麦はグルテンを含みプラーク化し、肝臓機能を遮げます。(後者の医学的な正確性は不明)。

原因⑥ 感染症

ライム病やウイルス感染症

未治療のライム病やEBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)など細菌・ウイルスなどの感染症がALSに大きく関与しています。

 

新型コロナウイルス罹患後症状ではウイルスの持続感染や人体への悪影響が研究されています。

参考:Unexplained post-acute infection syndromes, nature medicine,Jan Choutka .et.al

罹患後症状の4つの仮説

カビ

カビは土壌をはじめ、私たちの生活空間に当たり前に存在していますが、人体に悪影響を与えていることは間違いありません。

 

原因⑦ スタチン薬(コレステロール低下薬)などの処方箋の薬

Joseph B.Yospeh氏の書いた「Statin-induced Neuropathy and Myopathy」という本では、スタチン薬がどのように神経に影響し、ALSの原因となり得るかを説明しています。医薬品は天然の産物ではなく、毒素として排出するものです。

 

原因⑧ リーキーガット

腸管壁のバリアが壊れて、腸内の細菌や老廃物が体内に入ってしまう現象です。腸管壁浸漏(Leaky gut)は腸管免疫機能の破綻からリポ多糖(LPS)などの毒素が肝臓に流入する。結果として、肝臓が賦活化し、肝疾患など全身に影響を与える。

参考:日内会誌 109:27-33,2020

 

以上、8項目にまとめてみました。しかし、それぞれが相互に関わりあっており決して単独の独立した原因ではありません。

 

4.食事療法

 

前章のさまざまな原因を踏まえて行うべき、治療目標として以下の4つをまとめています。

1.ミトコンドリアの過労の修正

2.免疫細胞の機能不全の修正

3.身体にかかる毒素の負荷の修正

4.ウイルス性や他の慢性感染症の免疫細胞のコントロール

 

本書ではこの治療目標に取り組む心構えとしてエリックエドニーという59歳でALSと診断され、85歳まで楽しい人生を生きた患者さんの自伝を紹介しています。

毎日症状が悪化していく恐怖の中、心が折れず前に進み続けることは至難の業でしょう。それでも同じ病気と闘った患者さんの自伝を読み、そのたびに勇気と知識を得て、前に進み続ける。その難しさを十分に理解した上で、プロトコール(治療実施計画)が大切であることを訴えられています。

 

プロトコールは階段に分けると

 第一段階 病気の進行を止めること  Stop the progress of ALS

 第二段階 本来の健康状態に戻すこと Restore the body

いきなり治療の目標をALS症状のリバースすることではなく、まず病気の進行を遅らせ、止めることを第一段階とし、そこから次の目標をALS症状をリバースさせることにすればよいとしています。

 そして、治療よりもさらに大切な事は、PMA(Positive Mental Attitude)すなわち前向きな心構えです。どんな治療も実行できなければ絵に描いた餅です。これは治療をやり遂げるための必須の要素となると私も思います。

 

これらを踏まえた上で、著者が説明する治療の原則は4つです。

1.治療にあたり、ゴールを決めること

2.ゴールに向けてひたすらポジティブに頑張ること

3.すべての治療が効くとは限らないこと

4.実践している治療を信じて前に進むこと

人それぞれ身体の状態は異なっているため、すべての人に同じように効果があるような治療はないと割り切ることが必要と思います。そもそも前提として治療には試行錯誤が必要であり、自ら学び、考え、前に進み続けることが必要なのです。

 

If you are not open to new ideas, then you will never improve your ALs condition.

あなたが新しいアイデアを受け入れなければ、あなたのALSの症状は決して改善しない ー エリック

 

5.マークの食事療法 Mark’s Protocol

 

2011年 ALSと診断され、胃瘻造設と気管切開を行いました。人工呼吸器を24時間使い、最終的に眼球以外動かせなくなります。しかし、現在、マークは自分で食事をし、歩行器を使わずに歩くまでリバースしています。マークは3人の神経内科の医師に診てもらい、一人は世界的に有名なメイヨークリニックの医師でALSの診断で間違いないと言われていました。

 マークの治療は妻のリサによって行われます。栄養剤をやめてオーガニックベースに変えました。精製された砂糖や体に炎症を与えそうな成分は入っておらず、バランスの取れたビタミン・ミネラルの入ったプラント(植物)ベースの栄養剤でした。さらにサプリメントや野菜スムージーなども与え始め、胃瘻造設してから3年目にリバースが始まりました。

 リサは、マークの身体に蓄積された毒素や老廃物が、クリーンな食物によって一掃されるまでそれなりの月日が必要だったと言っています。まさに、食べ物は薬なのです。

 

現在のマークの食事療法

 

基本的に避ける食品:砂糖類、グルテン(小麦粉など)、穀物(できるだけ避ける)、魚介類(とるなら水銀含有量が低い魚介類)、乳製品、卵、加工食品、化学調味料(添加物も)、人工甘味料アスパルテームなど)、人工着色料、酒類、タバコ

 

グルテン

グルテンは小麦、ライ麦、大麦中のたんぱく質で、水を加えることで粘弾性が変化するためパン、パスタ、うどん、お菓子などで使用されている。消化されにくいため腸の粘膜に張り付いてしまい粘膜が炎症を起こし、腸内環境が悪化し、栄養の吸収力も落ちる。以下の本ではグルテンがおこす脳の炎症について詳しく記載されています。

 

乳製品

アメリカでは乳牛にホルモン剤抗生物質が投与されたり、資料として人が食べられないような農業や化学肥料がたっぷりと含まれた粗悪な飼料を与えている場合があります。そのような牛の乳製品を食べたいでしょうか。抗生物質は私たちの腸内の善玉菌を殺してしまい、腸内環境が乱れます。

砂糖

砂糖は身体に炎症を起こします。血糖値を上げる、腸内環境を妨げる、口腔衛生を悪化させ繁殖した細菌が血液に入る、抗炎症作用を持つケトン体の産生を減らす、脂肪肝を増やす、体重増加などによります。

化学調味料

うま味の代表であるMSG(グルタミン酸ナトリウム)とは、日本で美味しいと言われる食べ物のほとんどに使われています。加工食品やソース類、めんつゆ、インスタント味噌など様々。日本の食品添加物の表示欄には「アミノ酸調味料」や「アミノ酸等調味料」とも書かれています。海外ではMSGと聞くとマイナスのイメージしかないそうです。

 

6.アメリカALSオンラインサポートグループが推奨する食事療法

 

避ける食品:グルテン(小麦粉など)、乳製品、砂糖類(はちみつ、メープルシロップはOK)、加工食品、人工調味料(特にMSG)、人工甘味料(特にアステルパーム)、ジャンクフード、揚げ物、酒類、タバコ類、ソフトドリンク

 

肉類

牛肉 牧草で飼育された牛肉

鶏肉 放し飼いで育てられた鶏肉

豚肉 推奨しない

魚類

野生で捕獲された魚で、水銀含有量の多いマグロなどの大魚ではなくタラやサケくらいの大きさ、それより小さい魚を勧める。アメリカ産の養殖魚は推奨しない。

炎症を起こす食べ物

穀物、小麦、トウモロコシ

遺伝子組み換え食品 GMO foods

害虫に強い性質や栄養素を上げる効果、除草剤に強い性質などを新たに加えている。一方で、アレルギーの原因になったり、免疫疾患や不妊などさまざまな健康被害の調査報告が世界中である。

ナッツ類

ピーナッツはカビが生えやすいので避ける

ブラジリアンナッツはセレニアムが豊富でお勧め

※ナッツ類はカビが生えやすいので冷蔵庫で保存することをお勧めする

油類

ココナッツオイル

オリーブオイルを使って調理することをお勧めする

発酵食品

サワークラフト、キムチなどお勧め

オーガニック有機栽培野菜、果物

アメリカの農産物は残留農薬が多い

できるだけオーガニックの野菜を食べる

 

食事療法のまとめ

 (特定の食材など)栄養が偏った食事ではなく

  栄養のバランスのとれた食事が大切