脳卒中を患って知ることの一つは、自信を失うこと。特に身体、健康については一切を失います。
体力に自信はありますか?
風邪をひかない自信はありますか?
基本的にYESと答えてきた私が、今はYESと言えない。
コロナは怖いし、インフルエンザも怖い。
そんな脳梗塞患者の私の体調管理を紹介します。
今回は、エビデンスを示すことはできません。が、「3000年におよぶ中国・日本の歴史の中で人体に試されて残ってきた結晶が漢方薬」と思っています。いわば、人体実験の積み重ねの英知なわけで、医学的な解明は少しづつすすんでいます。エビデンスよりはヒトとしてご先祖様を信じています。
漢方薬の基本的な処方の考え方に「証」というものがあり、体力がある人、体力のない人で治療が変わります。ですが難しく考える必要はなく、脳卒中後の方はすべからく「証は陰」です。脳に障害があり、身体などバランスが崩れていて、体力があるはずがないでしょう。
その上で、「気血水」という生命のバランスに応じた漢方薬が選ばれますが、脳卒中後の患者は気血水すべてが弱まった状態と理解しています。
ここでは気血水それぞれについて詳しくは触れません。治療者によってかなり幅が出ることが予想されます。
それでも大丈夫です。滋養強壮目的であれば、漢方薬で補剤というグループで滋養強壮の王様といわれる「補中益気湯」でよいのです。
私の場合は1日1回程度服用しています。
以下、西洋医学的に解明されている補中益気湯の効能を記載しておきます。
- 病後の気力低下、全身倦怠感に対して有効
- ナチュラルキラー(NK)細胞などの細胞性免疫機能の活性化、栄養状態の改善作用を介して生体防護能を向上させる
- 臨床では術後やがん患者を中心に頻用されている
- 抗ウイルス作用(インフルエンザなど)、抗菌作用(MRSAなど)が報告されている
基本的な体をつくる習慣は 「食事、運動、睡眠」です。
リハビリでもよく言われていますよね。
では栄養は バランスよく必要な栄養 をとれていますか。
正直、配偶者さままかせ、もしくは「・・・」という方が多いのではないでしょうか。
バランスの良い食事は実はとても大変です。
上の表はアプリで記録した私の1日の食事ですが、マグネシウムや食物繊維は毎回不足です。ビタミンについては リポビタンD のような栄養ドリンクを飲まないと不足となることもあります。
3大栄養素である、タンパク質、脂質が少なく、炭水化物(糖質)が多い。
けれど、これでもかなり食事には気を使っています。
それでも、この結果はショックでした。
そこで医師と相談した結果が、医薬品の経腸栄養剤「イノラス」でした。
糖質を抑えて、タンパク質、脂質を補充できます。ミネラルやビタミンは十分に入っています。食事+イノラスで栄養ドリンクは不要になりました。
医薬品は医師の処方が必要ですが、医療保険が適応になり1-3割負担となります。
栄養で悩まれている方は主治医に相談してみてはいかがでしょうか。