脳梗塞で片麻痺を患ってから5年以上が経過し、徐々にリハビリについても自分なりの理解が深まってきました。
今だったら、こういうやり方もあったな・・という便利なリハビリグッズを知りました。「今まさに入院している患者さん」をイメージしてリハビリに役立つグッズをランキング形式で紹介します。
ただ、麻痺の程度によって適応や有効性は変わるため自分の状態をイメージしてご活用ください。
1位 シックスパッド アームベルト(Arm Belt)
目的:麻痺している手足を動かす
利点:麻痺した重い手足を動かすことは心を消耗します。
電気刺激により自然に筋が動くため、心の負担を減らします。
説明:麻痺があり、動きが悪く筋力低下がある患者が対象です。電気刺激療法は標準的に行われている治療です。リハビリの臨床では、十分な回数や量を一人の患者に使えない病院が多いことです。リハビリ機器は病院の入院患者数に対して極めて少ないことが多いです。
シックスパッドは医療機器ではないため、病院で行うものよりは精度は落ちますが、個人が購入して使えることで、量を確保でき、リハビリ効果はより高まります。
ただし、使用に際しては、リハビリ医師によく相談しましょう。
↓は腕用ですが、足にも使えます。日本人は手足が細いので、このサイズが良いと思います。
2位 ドクターエア コンディショニングボール
目的:麻痺した硬くなった筋肉を緩める
利点:大きく2つあります
①麻痺した手足を動かすと筋肉が固くなる方がいます
そういう筋に振動刺激を加えると筋が緩まります。
②麻痺した手足は何もしなくても硬くて屈曲しています
振動刺激を与えると、伸張反射を刺激して筋が伸展し気持ちがいいです
説明:ブルブル震える振動刺激にて筋の緊張を緩和します。特に麻痺した手や肩が硬くて痛い方に有効です。理学療法ガイドラインにも振動刺激は記載があり、有効性は示されています。一方で、費用などの問題からか振動刺激をリハビリに取り入れている病院は少ないのが現状です。麻痺に対するリハビリの一つ、川平法などでは積極的に利用されています。
麻痺した手で握るように使用するのがおススメです。
3位 足指セパレーター シリコン製
目的:足からの感覚入力を正常化する
利点:歩いているときに使用すると足を着いている感覚が増える
感覚が増えると、筋肉を動かしやすくなる(力が入りやすい)
説明:麻痺した足は、生理的な横アーチが消失し、開帳足となります。体重をかけようとすると指が曲がってしまうハンマートゥーとなる場合もあり、全体として足の感覚が少なくなります。
この状態は、麻痺足底筋のコントロールを悪化させるため、触覚を増強する感覚入力増強手段として足指セパレーターを用います。
100均などにも売っているため、まずは試してみてください。長期的に麻痺側の足のケアは長い目で後遺症コントロールに効いてきます。
4位 重錘
目的:麻痺側でしっかり荷重する
利点:立っているとき、歩いているときのバランスが良くなる。
説明:麻痺した足側の足首に重りを巻きます。「弱い脚になぜ錘?」と思うかもしれませんが、重錘により下肢の質量が増大することで、バランスが良くなります。
これは理学療法において、論文などで報告されている証明された効果です。どの程度の重さが良いかは、軽いものから使ってみて次第に重くしていくことをお勧めします。
開始 0.25㎏ → 0.5㎏ 位が目安かと思います。